【例文付き】オンライン展示会のアンケートを作成するポイントと注意点
オンライン展示会で行うアンケートは、リード情報を取得して、次の営業アプローチにつなげることが目的です。アンケートによって、商品の感想や参加者のニーズなどを把握することで、購買意欲の高いリードを洗い出して、有効なアプローチ方法を検討できます。
ただし、アンケートでリードの見込み度や温度感を測るには、設問の作成方法に工夫が必要です。担当者のなかには、「どのような設問を作成すればよいか」「アンケート作成時に注意することは何か」などとお悩みの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、オンライン展示会のアンケートを作成する際のポイントや注意点を解説したうえで、最後に例文をご紹介します。
目次[非表示]
- 1.オンライン展示会のアンケートを作成するポイント
- 1.1.①選択方式を取り入れる
- 1.2.②設問数を限定する
- 1.3.③個人情報の取扱いを明示する
- 2.アンケート作成時の注意点
- 2.1.①記述方式の設問が多い
- 2.2.②設問の内容が分かりにくい
- 2.3.③回答を誘導する表現を用いている
- 3.オンライン展示会におけるアンケートの例文
- 4.まとめ
オンライン展示会のアンケートを作成するポイント
アンケートを作成する際は、回答のしやすさを考慮するとともに、個人情報の取扱いについて明示しておくことが重要です。
ここでは、オンライン展示会のアンケートを作成する際のポイントを解説します。
①選択方式を取り入れる
オンライン展示会のアンケートでは、参加者が回答しやすいように、選択方式の設問を取り入れることがポイントです。
選択方式では、限られた選択肢から該当する回答を選ぶため、参加者がストレスを感じにくくなります。「回答が面倒」と思われるのを防ぐことで、アンケートの回答率向上が期待できます。また、回答が決まっているため、集計結果をカテゴライズしやすいです。
▼選択方式のアンケート例
Q.興味のある製品はありましたか? Q.貴社が抱えている悩み・課題はありますか? |
②設問数を限定する
時間をかけずにアンケートに回答できるように、設問数を限定します。
設問数が多すぎると、面倒に感じられてしまって、回答者に敬遠されたり、最後まで回答する人が少なくなったりすることがあります。設問数を限定して、短時間で回答できるようにすることで、参加者が気軽に答えられます。
ただし、設問数が不足してしまうと、正確な情報が得られなくなるため、目的を定めたうえで設問を的確に絞ることが大切です。
▼アンケートの目的と設問例
目的:温度感の高い参加者に営業のアポイントメントを取る
設問例:
|
③個人情報の取扱いを明示する
アンケートに記載された個人情報をどのように利用・管理するかなど、取扱いについて明示しておくことも重要です。
オンライン展示会の参加者のなかには、アンケートで回答した情報が漏洩しないか、悪用されないかといった不安を持つ人もいると考えられます。
個人情報を保護・管理しつつ、安心して回答してもらうために、アンケートで個人情報の取扱いについて明示することが必要です。
明示が必要な項目として、以下が挙げられます。
▼個人情報の取扱いについて明示する主な項目
- 個人情報の利用目的(利用目的の範囲内で利用)
- 個人情報・回答データの保管・管理方法
- 第三者への提供の有無、提供に関する同意の取得
- 開示請求がされた場合の対応
アンケート作成時の注意点
オンライン展示会のアンケートを作成する際は、印象のよくない設問にならないような配慮が必要です。参加者に悪い印象を与えやすくて、回答を敬遠されやすい設問として、以下の3つが挙げられます。
①記述方式の設問が多い
文章での記述が多くなると、回答に手間がかかるため、回答率の低下につながりやすいです。また、直感的な回答が難しいため、回答者がストレスを感じやすいといった問題もあります。
スムーズに回答できるように、記述方式での設問数は抑えて、選択方式をメインにすることがポイントです。
▼避けたほうがよい設問の例
Q.貴社が抱えている課題は何ですか?(自由回答) Q.オンライン展示会でよかった点・よくなかった点はありますか?(自由回答) |
②設問の内容が分かりにくい
設問が直感的に分かりにくい内容だと、回答を敬遠されてしまうことがあります。設問の表現が回りくどくて長かったり、難しい言葉が使用されていたりすると、答えづらくなります。
正しい情報を収集するためにも、回答者の立場になって、シンプルで分かりやすい設問にすることがポイントです。
分かりやすいアンケートを作成するには、BANTに沿って設問を作成することが有効です。BANTとは、以下の頭文字を取った顧客への質問に関するフレームワークのことをいいます。
▼BANT
B(Budget) |
予算はいくらか |
A(Authority) |
決裁権は誰にあるか |
N(Needs) |
自社製品の必要性があるか、なぜ必要なのか |
T(Timeframe) |
導入時期はいつを検討しているのか |
③回答を誘導する表現を用いている
回答を誘導させるような表現を避けることにも注意する必要があります。
回答を誘導させる設問は、回答データの信憑性が失われる原因となります。アンケートの設問を作成する際は、回答に必要な言葉のみを使用して、中立的な表現に配慮することが重要です。
▼NG例
Q.他分野でDXが進んでいますが、貴社にも〇〇ツールは必要だと思いますか? |
▼OK例
Q.貴社に〇〇ツールは必要だと思いますか? |
NG例では、“DXが進んでいる”という表現によってツールの必要性を高めることで、「はい」という回答に誘導しています。こうした回答を誘導させる設問は、アンケートの実施者にとって好都合な結果が出てしまうため、注意が必要です。
オンライン展示会におけるアンケートの例文
ここでは、選択方式かつBANTを活用したアンケート例を紹介します。回答の選択肢・固有名詞は、自社の商材や業種などに応じて変更してください。
▼オンライン展示会でのアンケート例
Q1.今回参加されたきっかけは何ですか?【N=必要性】 Q2.貴社が抱えている課題はありますか?【N=必要性】 Q3.どの商品に興味を持たれましたか?【B=予算】 Q4.今回興味を持った商品の導入を検討されていますか?【T=導入時期】 Q5.Q4で①を回答した方のみお答えください。導入時期は決まっていますか?【T=導入時期】 Q6.あなたの現在の職種として、もっとも近いものをお選びください。【A=決裁権】 Q7.商品のテスト導入を希望されますか。【N=必要性】 Q8.オンライン展示会に関してご意見・ご感想がございましたらお聞かせください(自由回答) |
まとめ
この記事では、オンライン展示会のアンケートについて、以下の項目を解説しました。
- オンライン展示会のアンケートを作成するポイント
- アンケート作成時の注意点
- オンライン展示会におけるアンケートの例文
オンライン展示会のアンケートは、リード情報を取得して購買意欲や温度感を測り、その後の営業へとつなげることが目的です。アンケートを有効活用することで、見込み度の高いリードを取得できるようになります。
アンケートを作成する際は、個人情報の取扱いを明示するとともに、短時間で回答できて、分かりやすい設問にすることがポイントです。
『ビークス』のオンライン展示会システム『caspa+a(キャスパー)』では、Web上で実施できるアンケート機能が備わっています。ほかにも、クリック・CVの管理、CSVによるレポートのダウンロードなどの便利な機能が満載です。
アンケートの実施や回答データの集計作業を効率化して、展示会後の営業活動・マーケティング活動にお役立ていただけます。
詳しくは、こちらの資料をご確認ください。