オンライン展示会の相場と抑えられる費用について解説

オンライン展示会の費用解説! 業界相場と抑えられる費用とは

ニューノーマル時代における顧客との新たな接点の場、また、DX(Digital Transformation:デジタル・トランスフォーメーション)を推進する取組みの一環として、さまざまな業界でオンライン展示会が取り入れられています。

オンライン展示会を検討しながら、「どれくらいの費用がかかるのだろう」「できる限り費用を抑えたい」などと考えるマーケティング担当者の方もいるのではないでしょうか。

オンライン展示会を開催する前に、オンライン展示会の相場を把握したうえで、予算を立てることが重要です。

この記事では、オンライン展示会の相場や、オフライン展示会と比べて抑えられる費用について解説します。


目次[非表示]

  1. 1.オンライン展示会の相場
  2. 2.相場の差が大きく開いている理由
    1. 2.1.①開催形式の違い
    2. 2.2.②プラットフォームの種類の違い
    3. 2.3.③コンテンツの違い
    4. 2.4.④外注する業務範囲の違い
  3. 3.オンライン展示会で抑えられる費用
  4. 4.まとめ


オンライン展示会の相場

オンライン展示会の相場は、300万~1,500万円ほどとなっており、大きく差があります。

プラットフォームの種類や外注するサービスの範囲などによって異なりますが、オンライン展示会にかかる主な費用には、以下が挙げられます。


▼オンライン展示会にかかる主な費用

  • プラットフォームの利用料
  • Webサイトの制作費用(企画、デザイン設計など)
  • 配信コンテンツの制作費用(画像・動画・セミナーの撮影、編集、台本制作など)
  • 人件費
  • 開催前の集客費用(Web広告、DM、チラシなど)
  • 外注費用(制作・運用を外注する場合)


基本的な機能のみのプラットフォームを利用する場合は、10~500万程度で開催できるケースもあります。

ただし、費用削減のために低価格のプランを選択すると、カスタマイズ機能がなかったり、コンテンツ制作に関するサポートが受けられなかったり、理想とする展示会の実現が難しくなる可能性がある点には注意が必要です。



相場の差が大きく開いている理由

オンライン展示会の相場が大きく開いている理由には、開催形式やプラットフォームの種類などに違いがあることが挙げられます。ここでは、4つの理由をピックアップして解説します。


①開催形式の違い

1つ目の理由は開催形式の違いです。オンライン展示会には、合同開催と自社開催という2つの開催形式があります。

合同開催の場合、すでに用意されたプラットフォームを利用するため、企画立案やWebサイト制作などにかかる費用を抑えられます。ただし、決まったテンプレートの利用でコンテンツが制限されるといったデメリットもあります。

一方、自社開催の場合、環境整備や企画立案、Webサイト制作などを自社で一から準備しなければなりません。これらをすべて外部に依頼することで、多額の外注費用が発生する可能性があります。ただし、コンテンツやサイトデザインなどのカスタマイズ性が高く、自社製品・サービスをより魅力的に、かつ効果的に訴求しやすいという特徴があります。


②プラットフォームの種類の違い

2つ目の理由は、使用するプラットフォームの種類の違いです。

利用するサービスによって、プラットフォームの基本使用料に加えて月額料金が発生したり、参加者の人数に応じて料金が発生したりすることがあります。

また、プラットフォームの種類によって、搭載されている機能やオプションも異なります。たとえば、複数の機能を求める場合、または独自のカスタマイズを行う場合などは、費用が高額になる傾向があります。

一方で、基本的な機能のプラットフォームであれば、10万円程度から利用できる場合もあります。開催費用を抑えるためには、自社の目的にマッチするプラットフォームを選定して、必要な機能を絞ることが重要です。


③コンテンツの違い

3つ目の理由は、コンテンツの内容の違いです。

たとえば、動きのない画像・テキストのみのコンテンツと比べて、3DCGやVR、セミナー動画などを掲載するコンテンツは、制作費用が高額になりやすい特徴があります。また、複数のWebページを設ける際に追加料金が発生するケースもあります。

これらのコンテンツは、制作費用が高くなりやすい一方で、オフライン展示会に近い臨場感を演出して、製品・サービスの魅力を伝えやすい利点があります。

外注する場合は、コンテンツの種類と相場を確認したうえで、予算内でより効果的に訴求しやすいコンテンツを選ぶことが大切です。


④外注する業務範囲の違い

4つ目の理由は、外注する業務範囲の違いです。

オンライン展示会の企画立案や当日の運営サポートなど、総合的な支援を受ける場合には、費用が1,000万円を超えることもあります。

なお、“1パッケージ〇〇円”といった料金プランを採用している会社もありますが、コンテンツの種類や展示品数などに制限がある点には注意が必要です。



オンライン展示会で抑えられる費用

一概に、「オンライン展示会にすることで必ずコストを抑えられる」とはいえませんが、オフライン展示会に比べて抑えられる費用もあります。


▼オフライン展示会と比べて抑えられる費用の例

  • 会場の利用費(レンタル費)
  • ブースの設営費・装飾費
  • 商材の輸送費
  • 従業員の宿泊費・交通費
  • チラシ・パンフレットの印刷費 など


Web上で開催するオンライン展示会は、会場の利用費やブース設営にかかる費用、商材の輸送費などの費用が発生しません。また、従業員が現場に移動する必要がないため、宿泊費や交通費も必要ありません。

さらに、当日配布するチラシやパンフレットをWeb上でダウンロードできるように準備しておくと、印刷費の削減にもつながります。

このように、オフライン展示会で発生していた費用をカットできることは、オンライン展示会のメリットといえます。



まとめ

この記事では、オンライン展示会について以下の内容を解説しました。


  • オンライン展示会の相場
  • 相場の差が大きく開いている理由
  • オンライン展示会で抑えられる費用


オンライン展示会の相場には大きな差があり、開催形式やプラットフォームの種類、コンテンツの内容などによって異なります。

開催費用をできる限り抑えるには、予算を考慮しつつ、製品・サービスの効果的な訴求に必要な機能やコンテンツを選択することがポイントです。また、制作・運営に必要な自社リソースを確認して、外注する業務の範囲を検討することも重要です。
 
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沖田
沖田
ビークスのディレクターです。オンライン・オフラインの展示会業務に関わる方に向けて最適な情報をお届けします。 ビークスは展示会サポート歴20年。イベント企画・デザイン・運営などのノウハウを活かして、展示会の開催・出展をトータルでサポートいたします。
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