展示会におけるキャッチコピーの例。競合他社と差別化を図る6つのコツ
展示会は、自社の商品・サービスをアピールする絶好の機会となります。複数の企業が出展する展示会において、さまざまな競合他社のなかから自社を選んでもらいブースへと集客するには、参加者の目を惹いて商材を強く印象づける必要があります。
“キャッチコピー”は、数あるアピール手法のなかでも展示ブースを参加者に強く印象付ける要素の一つです。
展示会の出展を控えている企業担当者のなかには、「キャッチコピーの制作に難航しており、具体例を参考にしたい」「参加者を惹きつけるためのコツを知りたい」などと悩まれている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、展示会のブースに設置するキャッチコピーの重要性と競合他社と差別化を図るコツについて解説します。
目次[非表示]
- 1.展示会におけるキャッチコピーの重要性
- 2.【具体例あり】競合他社と差別化を図るキャッチコピー制作のコツ
- 2.1.①ターゲット層が分かる情報を示す
- 2.2.②行動を喚起する
- 2.3.③課題に気づいてもらう
- 2.4.④ベネフィットを言語化する
- 2.5.⑤具体的な数字を盛り込む
- 2.6.⑥付加価値をアピールする
- 3.まとめ
展示会におけるキャッチコピーの重要性
複数の企業が出展する展示会では、参加者がブースを見て回れる時間が限られるため、参加者がブースの前を通り過ぎるわずかな時間で目を惹くキャッチコピーが重要となります。
キャッチコピーには、感情に訴えかけるイメージコピーと理性に訴えかけるセールスコピーの2種類があり、役割や訴求の視点が異なります。
▼キャッチコピーの種類
キャッチコピーの種類 |
役割 |
訴求方法 |
イメージコピー |
ブランドの認知獲得とイメージの定着化 |
|
セールスコピー |
商材の魅力を伝えてアクションを促す |
|
商材の認知拡大やイメージ向上を目的とする場合は、イメージコピーが採用されます。一方、リード獲得や商談化が目的の場合には、セールスコピーが有効といえます。
展示会において自社商材と親和性の高い特定のターゲット層に訴求して、自社ブースへの集客と商談化へつなげるには、セールスコピーが有効と考えられます。
【具体例あり】競合他社と差別化を図るキャッチコピー制作のコツ
展示会のキャッチコピーで競合他社との差別化を図るには、ターゲットに響く内容をシンプルな言葉で伝える必要があります。
①ターゲット層が分かる情報を示す
誰に向けたメッセージなのかがひと目で理解できるように、ターゲット層が分かる情報を示す方法があります。対象の参加者が“自分ごと”として認識することで、興味関心を惹きやすくなります。
自社商材のターゲット層を具体的な人物像に定義した“ペルソナ”を設計して、抱えている課題・ニーズを想定することにより、参加者の共感を得るキャッチコピーを検討しやすくなります。
▼ターゲット層を意識したキャッチコピーの例
- 「製造管理業務を改革する決め手はデータベースにあり!」
- 「請求書のインボイス対応にお困りのあなたへ」 など
②行動を喚起する
参加者に促したい行動を喚起するメッセージをキャッチコピーに盛り込むこともコツの一つです。
参加者がとる行動を提案することで、気軽に自社ブース内へ入りやすくなったり、イベントに参加してもらいやすくなったりする効果が期待できます。
▼行動を喚起するキャッチコピーの例
- 「営業力向上を目指すなら『○○セミナー』で検索!」
- 「集客力のあるWebサイト制作は○○に相談しよう」 など
③課題に気づいてもらう
自社商材の必要性や期待感を高めるために、キャッチコピーを通して参加者自身に課題を認識させる方法があります。
抽象的かつ一般的な言葉ではなく、参加者にとって「よくある」「まさにそうだ」と共感を持ってもらえる内容にすることがポイントです。
▼課題に気づいてもらうキャッチコピーの例
- 「経費処理に時間がかかり過ぎていませんか?」
- 「持て余しがちな移動時間のムダ、なくしませんか?」 など
④ベネフィットを言語化する
自社の商品・サービスを利用することによってどのようなベネフィットがもたらされるのかを言語化して示すことも有効です。
企業目線や抽象的な言葉ではなく、参加者が具体的な効果・変化・体験などをイメージしやすい言葉でアピールすることがポイントです。
▼ベネフィットを示すキャッチコピーの例
- 「5分で終わる日報集計で残業から解放!」
- 「商談成功率に差がつくプレゼン資料を簡単作成」 など
⑤具体的な数字を盛り込む
キャッチコピーで商材による効果や実績などを示す際には、具体的な数字を入れることがポイントです。
自社商材の導入企業に対するアンケート結果や自社の研究結果、専門機関が実施した調査結果などのデータに基づいた数字を入れることによって、信憑性が生まれて訴求力を高められます。
▼数字を盛り込んだキャッチコピーの例
- 「人事業務のアウトソーシングで採用コストを30%削減」
- 「わずか1分で社内の申請手続きが完了!」
- 「300社超の導入実績あり!幅広い物流現場で活躍中」 など
⑥付加価値をアピールする
展示会や商材に対する特別感を演出するために、キャッチコピーで付加価値をアピールする方法があります。
展示会そのものに限定した特典や、競合他社と比較した自社商材の独自性・希少性などを伝えるキーワードを取り入れることがポイントです。
▼付加価値をアピールするキャッチコピーの例
- 「今だけ導入後の3ヶ月間無料!」
- 「最先端AI技術を使った新時代のソリューション」
- 「革新を生む人材育成で、新たなビジネス価値を創出する」 など
まとめ
この記事では、展示会のキャッチコピーについて以下の内容を解説しました。
- 展示会におけるキャッチコピーの重要性
- 競合他社と差別化を図るキャッチコピー制作のコツと具体例
展示会で参加者の興味関心を惹きつけて自社ブースへと誘導するには、ターゲット層に響くキャッチコピーを制作することが重要といえます。
キャッチコピーを通して自社の魅力を端的に伝えたり、ターゲット層が抱える問題を顕在化したり、独自性・希少性をアピールしたりすることで、競合他社との差別化を図り自社ブースへの訪問を促せます。
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