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面白い展示会を開催したい! コンセプトの設定方法と仕掛け・アイデア3選

※2025年9月5日更新

展示会は、自社の商材を参加者にアピールできる貴重な場です。自社ブースに足を運んでもらうことで、企業・商材の知名度向上や、見込み顧客の獲得などが図れます。

一方で、参加者は限られた時間のなかで複数の競合他社を見て情報収集を行うため、興味の薄い状態で自社ブースに足を運んでもらうことは難しいといえます。

そこで重要となるのが、展示会の“面白さ”です。面白い展示会を実現することで、集客をはじめとするさまざまな効果が期待できます。

この記事では面白い展示会について、重要性や欠かせない要素、コンセプトの設定方法、仕掛け・アイデアを解説します。


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目次[非表示]

  1. 1.展示会における面白さの重要性
    1. 1.1.集客につながる
    2. 1.2.印象に残りやすくなる
    3. 1.3.SNSでの拡散が狙える
  2. 2.展示会で面白いと感じてもらうために欠かせない要素
    1. 2.1.遠目でも興味を引ける仕掛け
    2. 2.2.参加者の視点に立った企画
    3. 2.3.シンプルな分かりやすさ
  3. 3.面白い展示会に向けたコンセプトの設定方法
    1. 3.1.①出展する目的を明確にする
    2. 3.2.②ターゲット層の興味関心を分析する
    3. 3.3.③商材の本質を表現するモチーフを決める
  4. 4.面白い展示会を成功させる仕掛け・アイデア3選
    1. 4.1.①キービジュアルやキャッチコピーを示す
    2. 4.2.②世界観をブースのデザインに反映する
    3. 4.3.③参加型・体験型のコンテンツを設ける
  5. 5.まとめ


展示会における面白さの重要性

展示会を面白いと感じてもらうことで、自社や商材について知らない参加者からも訪問してもらいやすくなり、印象にも残りやすくなります。また、面白くユニークな仕掛けがあると、SNS上での拡散も期待できます。


集客につながる

展示会において、面白さは参加者の興味を引いて集客するために重要な要素です。

参加者が自社ブースを一目見た際に、「なんだろう?」「面白そう!」などと興味を引くことができると、その場で立ち止まってもらいやすくなります。これにより、説明やチラシの配布、名刺交換などを行う機会が確保でき、ブースへの集客につなげられます。

また、第一印象で面白さを伝えられれば、競合他社のブースとの差別化を図ることも可能です。限られた時間のなかで自社ブースへの訪問を促しやすくなります。


印象に残りやすくなる

面白い展示会を実現すると、その場で参加者の興味を引けるだけでなく、展示会の終了後にも印象に残りやすくなります。

面白い仕掛け・アイデアによって参加者の記憶に自社ブースの印象を強く残すことで、会期後のアプローチが円滑に行えます。これにより、展示会の出展を商談の成立へとつなげやすくなります。


SNSでの拡散が狙える

展示物や配布するノベルティ、ブース内のパフォーマンスなどが参加者に面白いと感じてもらえると、その写真や動画がSNS上で拡散されやすくなります。

SNSで情報が拡散されると、展示会の参加者がそれを見てブースを訪れる可能性があります。加えて、参加者以外にも自社や自社の商材を認知してもらうことが可能です。

SNSでの拡散を狙う場合、視覚的なインパクトが求められます。ブース内にSNS映えするコーナーを設けることが有効です。



展示会で面白いと感じてもらうために欠かせない要素

展示会で参加者から面白いと感じてもらうためには、遠目でも興味を引ける仕掛けが欠かせません。また、参加者の視点に立って分かりやすい面白さを示すことも重要です。


遠目でも興味を引ける仕掛け

展示会においてより多くの参加者に面白いと感じてもらうには、遠目でも興味を引ける仕掛けによって会場の広い範囲にアプローチする必要があります。


▼遠目でも興味を引ける仕掛けの例

  • 照明・映像・音響を活用したショーで世界観を表現する
  • ステージ上で商品・サービスを実演する
  • デジタルサイネージを活用する など


ただ遠くから目立つだけでは商材の魅力を伝えられないため、目に入った第一印象で興味を引く企画・コンテンツが求められます。


参加者の視点に立った企画

参加者に面白いと感じてもらうには、参加者の視点に立った企画が必要です。

自社スタッフの視点では面白いと感じても、参加者には面白いと感じてもらえない可能性があります。参加者から見ても面白いかどうか、企画内容を客観的に判断することが欠かせません。

参加者の視点で面白い企画を立てるには、社内でターゲットに近い立場の人に企画内容を見てもらい、意見を収集する方法が有効です。


シンプルな分かりやすさ

面白い展示会を実現するには、シンプルな分かりやすさが欠かせません。

展示や企画の内容が複雑だと、第一印象の時点で理解してもらえない可能性があります。シンプルで分かりやすい内容にすることで、参加者に面白さが伝わりやすくなります。

展示する商材やブースで伝えるメッセージ、訴求ポイントなどを絞り込むと、一貫性のある分かりやすい展示にできます。



面白い展示会に向けたコンセプトの設定方法

参加者の興味関心を惹きつける面白い展示会を開催するには、自社の付加価値や独自性をアピールできるコンセプトの設定がカギとなります。

事前にコンセプトを設定することで、“誰に何を、どのようにアピールするか”といった方向性が定まり、一貫性のある訴求を行えます。

展示会のコンセプトは、以下の3つの手順で設定します。


①出展する目的を明確にする

「展示会を通してどのような成果につなげたいのか」を考えて、目的を明確にします。


▼目的設定の例

  • 企業や商材の認知度を高める
  • 新規の見込み顧客を獲得する
  • 既存顧客との関係性を強化する など


目的を明確にしていない場合、「どのようなターゲット層に伝えるか」「何を訴求するか」が曖昧になり、コンセプトが定まらなくなります。また、社内関係者と外部の制作会社との認識に齟齬が生じて、ブースや販促物などを思うように制作できない可能性もあります。

展示会に出展する目的を明確にすることで、目的を達成するために狙うターゲット層や展示する商材などを決定できます。

なお、展示する商材はあらかじめ絞っておくことが重要です。商材が複数あると、一貫性のあるコンセプトを策定することが難しくなります。


②ターゲット層の興味関心を分析する

展示会でアプローチするターゲット層の興味関心について分析を行います。

コンセプトを設定する際は、企業側が伝えたいことだけでなく、“参加者がどう感じるか”という顧客視点が必要です。

自社商材で解決できる課題だけに絞り込まず、ターゲットが持つさまざまな興味関心を把握することで、参加者の共感を得るメッセージを検討しやすくなります。

ターゲット層の興味関心を分析する際は、ペルソナの設定が有効です。


▼ペルソナの設定例

項目
年齢
36歳
性別
男性
所属する企業の規模
従業員数50人以下
業種
Web制作会社
部署
制作事業部
役職
課長
業務上の課題
テレワークにより社内コミュニケーションが不足している、また従業員の勤怠管理に時間を要している
業務における理想
社内コミュニケーションの活性化と労務管理の効率化を図りたい


③商材の本質を表現するモチーフを決める

展示する商材とターゲット層の興味関心を踏まえたうえで、コンセプトを形作るモチーフを決めます。

モチーフを決める際は、商材が持つ特徴や提供できる価値をピックアップして、コンセプトに盛り込む要素を言語化することがポイントです。


▼モチーフを決めるポイント

  • 商材の特徴・魅力を伝える直接的なキーワードを列挙する
  • 各キーワードの本質をかみ砕いて、伝えたいこと(思想や考え方、体験価値など)を言語化する
  • 言語化した言葉の表現方法を変えながら、ターゲット層の悩みや興味関心に響くモチーフにする


▼モチーフの例

商材
本質
モチーフの例
海外Wi-Fiルーター
世界中で使用できる製品
海外輸送コンテナ
業務負担軽減サービス
延々と続く業務からの解放
地獄からの救済


一見して商材と関係のないように思えるモチーフであっても、本質部分が結びついていれば面白いコンセプトに昇華できる可能性があります。




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面白い展示会を成功させる仕掛け・アイデア3選

コンセプトに沿った面白い展示会にするには、伝えたいメッセージをキャッチコピーやブースのデザインに落とし込み、独自性のある体験価値を提供することがポイントです。


①キービジュアルやキャッチコピーを示す

コンセプトを表現するキービジュアルやキャッチコピーをブースで示すことによって、参加者の目を惹きインパクトを与えられます。

キービジュアルやキャッチコピーを掲示する際は、誰が見ても直感的に内容を理解できるイラストやメッセージにすることがポイントです。

以下の例は、コストパフォーマンスを重視するユーザーへ向けて、事故を記録する用途以外にも使用できることを示したドライブレコーダーのキャッチコピーです。


▼キャッチコピーの例

「1/10,000だけじゃもったいない!! 9,999/10,000も使えるドライブレコーダー」


▼ビークスがサポートした展示会の事例

ビークスがサポートした展示会の事例


また、キービジュアルやキャッチコピーはブースの第一印象となるため、遠くからでも分かりやすい位置に配置する必要があります。


②世界観をブースのデザインに反映する

コンセプトに沿った世界観をブースのデザインに反映することで、視覚的な要素から雰囲気やメッセージが伝わりやすくなります。

ブースに世界観を反映する際に重要なのが、配色です。色の種類によって人に与えるイメージや印象が変わります。設定したコンセプトのテーマカラーを決めて、3色程度でトーン&マナーを揃えることでブース全体にまとまりが生まれます。


▼表現したいイメージとブースの配色例

イメージ
配色例
信頼感、ビジネス、クール
白×青×グレー
エコ、自然
茶×ベージュ×黄緑
健康、元気、食べ物
オレンジ×黄×赤


▼ビークスがサポートした展示会での事例

表現したいイメージ
ブースの配色
広告担当者の終わらない業務を地獄として表現
炎を表現する赤をベースに茶色やオレンジを採用


③参加型・体験型のコンテンツを設ける

参加者に「面白い」と思ってもらうには、ブース内で参加または体験できるコンテンツを用意することも有効です。

コンセプトに基づいた参加型・体験型のコンテンツを用意することで、参加者の印象に残りやすくなったり、商材について直感的に理解してもらいやすくなったりする効果が期待できます。


▼参加型・体験型コンテンツの例

  • 商品のデモンストレーションコーナーを設置する
  • 業務での活用場面を想定したミニゲームを実施する
  • VRやARを利用して製造設備の利用体験を行う


▼ビークスがサポートした展示会の事例

ビークスがサポートした展示会の事例


アフィリエイト広告担当者の業務負担を減らすサービスをPRするための展示会での事例です。アフィリエイト担当者の業務を“地獄”に見立てて「地獄から解放するために逆転満塁ホームランを放つ」といった体験型アトラクションを展開しました。

  印象力と軽い運動が記憶の最大化を実現! 企業のアフィリエイト広告担当者の業務負担を減らすサービスの展開に際し、アフィリエイト担当者の延々と続く業務を「地獄」に見立て、地獄から解放する逆転満塁ホームランを放つ......というアトラクションを展開。 複雑な説明ではなく、製品の持つ世界観を拡張して展開することで、より多くの来場者にリーチした。 株式会社ビークス【サービスサイト】



まとめ

この記事では、面白い展示会について以下の内容を解説しました。


  • 展示会における面白さの重要性
  • 展示会で面白いと感じてもらうために欠かせない要素
  • 面白い展示会に向けたコンセプトの設定方法
  • 面白い展示会を成功させる仕掛け・アイデア3選


展示会に訪れた参加者の興味関心を惹くには、面白い展示会の実現が重要です。

参加者に面白いと感じてもらうには、遠目でも興味を引ける仕掛けで自社ブースを認識してもらったうえで、参加者の視点に立った分かりやすい企画・コンテンツで訴求する必要があります。

また、自社の付加価値や独自性をアピールするコンセプトを設定することも欠かせません。コンセプトを設定する際は、出展目的とターゲット層の興味関心を踏まえたうえで、商材の本質を表現するモチーフを決めることがポイントです。

設定したコンセプトに沿って面白い展示会を成功させるには、キャッチコピーやブースのデザインを通して伝えたいメッセージをアピールするとともに、独自性のある体験価値を提供することが重要です。

ビークス』では、展示会の企画・制作・運営までをトータルサポートしています。数多くの展示会をサポートしてきた実績やノウハウを生かして、訴求力の高い展示会をプロデュースいたします。競合他社と差別化を図るための面白い展示会のアイデアもお任せください。


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沖田
沖田
ビークスのディレクターです。オンライン・オフラインの展示会業務に関わる方に向けて最適な情報をお届けします。 ビークスは展示会サポート歴20年。イベント企画・デザイン・運営などのノウハウを活かして、展示会の開催・出展をトータルでサポートいたします。
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