
新製品発表会(ローンチイベント)とは。参加者への訴求効果を高めるポイント
企業が新しい製品・サービスを販売する際に開催するイベントの一種に“新製品発表会”があります。社外に向けて新製品の情報を発信することで、認知度の向上や販売促進につなげられる効果が期待できます。
広報部門やマーケティング部門の担当者のなかには、企画や準備にあたって「新製品発表会はどのような流れで開催するのか」「参加者への訴求効果を高める方法はないか」と気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、新製品発表会の目的や主な開催形式、企画から開催までの流れ、訴求効果を高めるポイントについて解説します。
【イベントの企画・運営の準備についてはこちらをご確認ください。】
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新製品発表会(ローンチイベント)とは
新製品発表会とは、企業が新たに販売する製品・サービスの情報を社外に発信するためのイベントです。“ローンチイベント”とも呼ばれます。
自社メディアやプレリリースによる情報発信だけでは伝えきれない詳細な情報や魅力を企業担当者が直接伝えられることが特徴です。
新製品発表会の開催は、独自技術を用いた製品や革新的なサービスを開発した際、新しいブランドラインを立ち上げた際などに行われます。主にIT業界・自動車業界・化粧品業界・ゲーム業界・食品業界などの業界で見られます。
新製品発表会の目的
新製品発表会は、主に以下の目的で開催されます。
▼目的
- 新商品の詳細情報を外部に公開する
- メディアへの露出を通じて認知度を高める
- 消費者・取引先・業界関係者などに魅力や価値を訴求する など
新製品発表会という特別なイベントで新商品を披露することで、顧客や取引先だけでなく、自社を知らない人に興味を持ってもらえるきっかけとなります。
メディア関係者を招待してWebメディアや雑誌などで取り上げられると、イベントに参加していない層にも新製品をアピールでき、認知度の拡大につなげられます。
また、企業担当者がプレゼンテーションを実施したり、製品・サービスの体験機会を提供したりして、新製品の魅力・価値を効果的に訴求することも目的の一つです。新製品のブランディングや販売促進につながる効果が期待されます。
新製品発表会の主な開催形式
新製品発表会には、さまざまな開催形式があります。目的や対象者に合わせて選択することが必要です。
▼主な開催形式
開催形式 |
概要 |
プライベートショー形式 |
既存顧客や取引先、業界関係者を招待する形式 |
プレス発表会形式 |
記者やメディア関係者を招待する形式 |
オンライン開催形式 |
ライブ配信やアーカイブ配信などのWeb上で開催する形式 |
展示会出展形式 |
業界関連の展示会に出展し、多様な来場者に直接アピールする形式 |
プライベートショー形式では、参加者を限定することで特別な体験価値を提供できます。対面でのプレゼンテーションやデモンストレーションなどで理解を深めてもらい、購買意欲の向上や商談機会の獲得につなげることを目的としています。
プレス発表会形式では、メディアを通じて新製品・サービスの情報を広く発信することが可能です。認知度の拡大を図れるほか、自社以外のメディアに取り上げられることによる信頼性の向上も期待できます。
オンライン開催では、インターネット環境があれば視聴できることから、オフラインでの開催と比べてより多くの人が参加しやすくなると期待されます。オフラインでの開催と同日に行うハイブリッド形式もあります。
展示会出展は、同業他社や関連業界が集まる場を活用して、新製品を広く発信する形式です。来場者に直接体験してもらえるだけでなく、新規リードの開拓やネットワーク形成の機会としても有効です。
新製品発表会を開催する流れ
新製品発表会を開催するには、企画の策定から会場の設営、制作物の準備などのさまざまな対応が必要になります。基本的な流れは、以下のとおりです。
▼開催の流れ
流れ |
行うこと |
1.企画の策定 |
目的・ターゲットを踏まえて対象者・開催形式・開催日時・実施するコンテンツ・目標などを決定する |
2.会場の選定 |
企画の内容に基づいて、実施規模やコンテンツに適した会場を選定・予約する |
3.制作物の準備 |
参加者に配布する資料やプレゼンテーション用のコンテンツ、看板・ポスターなどの広告物を制作する |
4.会場の設営
|
ブース設計・施工の依頼、装飾物や機材の手配などを行い設営準備を進める |
5.告知 |
プレスリリースの配信や招待者への案内状・案内メールの送付を行う |
6.運営マニュアルの作成 |
当日のタイムスケジュールや各スタッフの配置、問題発生時の対応フローなどを定めてチームで共有する |
7.リハーサルの実施 |
本番を想定してタイムスケジュールの進行や人員配置、機材などに問題がないか最終確認を行う |
8.当日 |
運営マニュアルに沿ってプログラムを進行する |
開催準備をスムーズに進めるには、プロジェクトチームにおける各スタッフの役割と進行スケジュールを明確にして、円滑な情報共有を行える連携体制を整えることが重要です。
新製品発表会で訴求の効果を高めるポイント
新製品発表会を開催する際は、コンテンツの内容や空間づくりを通じて魅力を分かりやすく訴求することが必要です。押さえておきたいポイントには、以下の3つが挙げられます。
①テーマを設定して伝えたい情報を絞る
新製品発表会のテーマを設定して伝えたい情報を絞ることがポイントです。
テーマを定めていない場合には、「誰に何を伝えたいのか」が曖昧になり、真のターゲットに響かないイベントとなってしまう可能性があります。
企業が伝えたいメッセージを分かりやすく示したテーマを設定することで、訴求の軸が定まり一貫性のあるプレゼンテーションが可能になります。その結果、ターゲットへの訴求効果が高まり、印象に残りやすくなると考えられます。
②商材の特性に合わせたコンテンツを選ぶ
新製品発表会のコンテンツにはさまざまな種類があり、提供できる情報や体験に違いがあります。「自社の製品・サービスをより魅力的に訴求する見せ方は何か」を考えて、コンテンツを選定することがポイントです。
▼新製品発表会におけるコンテンツの例
- 画像・イラスト・テキストを用いたスライド
- 映像やCGなどを利用したプロモーション動画
- スタッフによるデモンストレーション
- サンプルの展示やAR・VRを用いた体験型ブース
- 業界関係者や著名人を招いたトークセッション など
③コンセプトを体現する空間設計を行う
新製品発表会を通じて魅力・価値を伝えるには、会場やブースにおける空間設計も重要なポイントとなります。
製品・サービスのコンセプトを体現する空間をデザインすることで、文章・映像だけでは伝わりにくい世界観やメッセージを直感的に理解してもらえます。これにより、製品・サービスのブランディングによい効果がもたらされます。
ビークスでは、ブランドの魅力や価値が伝わるブース設計および空間デザインをサポートしています。新製品発表会での空間づくりも行っております。
▼加熱式たばこブランドのローンチイベント
▼ロードバイクメーカーでのプライベートショー
▼水栓金具メーカーでの新商品イベント
そのほかの実績についてはこちらからご確認いただけます。
まとめ
この記事では、新製品発表会について以下の内容を解説しました。
- 新製品発表会の概要
- 開催目的
- 主な開催形式
- 開催の流れ
- 訴求の効果を高めるポイント
新製品発表会は、新しい製品・サービスの情報を社外に発信して、認知の拡大や購買意欲の向上につなげるためのイベントです。いくつか開催形式があるため、目的・ターゲットに合わせて選択する必要があります。
また、製品・サービスの訴求効果を高めるには、テーマの設定や商材の特性に合わせたコンテンツの選択、ブランド価値を伝える空間設計もポイントです。
『ビークス』では、新製品発表会をはじめとするイベントの企画からブースの設計、当日の運営までトータルサポートしています。ブランディングの観点に基づいた、商材の魅力や価値を体現する空間デザインもお任せください。
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