
【オンライン展示会の集客方法】案内メールの書き方と効果計測方法を解説
オンライン展示会の開催にあたってさまざまな準備が必要ですが、なかでも特に重要な準備が集客です。
展示会の集客方法には、ダイレクトメール(DM)やFAXなど複数の選択肢があります。オンライン開催の場合は“オンライン”という性質に合わせて、メールやSNS、プレスリリースなどのデジタルツールを活用した集客方法も選択肢として挙げられます。
特にメールでの集客は、すでに接点のある顧客層を呼び込むことができるため、忘れずに実施をしたいところです。
しかし、「どのようなメールをつくればよいか分からない」「メールの集客でどのくらい効果があったか知りたい」という方もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では、オンライン展示会の案内メールのつくり方や集客の効果測定方法について解説します。
メール以外の集客方法についてはこちらの記事をご確認ください。
また、集客以外の準備に関しては、こちらの記事で解説しています。
目次[非表示]
- 1.オンライン展示会の案内メールの書き方
- 1.1.案内メールに記載する情報
- 1.2.案内メールの例文
- 2.Googleアナリティクスを用いた効果計測方法
- 2.1.①メールの開封率
- 2.2.②リンクのクリック率
- 3.まとめ
オンライン展示会の案内メールの書き方
オンライン展示会の案内メールは、基本情報を分かりやすく掲載するとともに、参加したいと思わせるような、興味を惹く内容にするのがポイントです。
基本的なビジネスメールと大きな違いはありませんが、開封してもらうことが前提となるため、件名のつけ方の工夫も必要です。
また、案内メールは興味を持ってもらえそうな顧客に対して送ると効果が期待できます。たとえば、以下のような顧客が挙げられます。
▼案内メールに興味を持ってもらえそうな顧客
- メルマガ登録をしている方
- オフラインの展示会やセミナー、商談会に来場したことのある方
- ホームページで資料ダウンロードや問合せがあった方
ここからは、案内メールの書き方や例文について具体的に解説します。
案内メールに記載する情報
案内メールには、オンライン展示会の基本情報を漏れなく記載する必要があります。読み手に対して、どのような商材の展示会なのか、アピールポイントや展示会の目的などを伝えます。
基本情報については、表にまとめる、箇条書きにするなど、直感的に分かりやすい構成にすることもポイントです。また、不明点を確認・相談したいという顧客・取引先もいるため、末尾には担当者の連絡先を記載します。
案内メールに記載する情報としては、以下が挙げられます。
▼案内メールに記載する情報
- 開催日時
- 展示会のURLやアクセス方法
- 出展内容・商材
- 問合せ先
なお、オフラインの展示会と同時開催する場合は、会場へのアクセス方法も記載します。
案内メールの例文
案内メールの文章は、顧客・取引先への挨拶から始まり、オンライン展示会の基本情報をまとめることが一般的です。
ここでは、オンライン展示会の案内メールの例文をご紹介します。基本的な文面をベースに、開催するオンライン展示会の目的や商材、顧客に合わせて内容を調整してみてはいかがでしょうか。
▼メーカーのオンライン展示会の場合
件名:【無料特典付き】新商品〇〇に関するオンライン展示会開催のご案内 本文: 平素より弊社商品(サービス)をご利用いただき、誠にありがとうございます。 さて、弊社では、◯月から発売される新商品の発表に先駆けて、オンライン展示会を開催いたします。 展示会では、新商品の特徴をご紹介しながら、お得なオンラインによる商談予約もお受けいたします。 ◯ヶ月にわたって開催いたしますので、ご都合がよろしい時間にご参加いただけます。 【展示会の詳細】
また、オンライン展示会にご参加いただいて、アンケートに回答いただいた方には、新商品のサンプルを送付させていただきます。 弊社一同、たくさんの方のご参加をお待ちしております。 ご不明点等ございましたら、お気軽にお問合せください。 ※以下署名 |
Googleアナリティクスを用いた効果計測方法
オンライン展示会の案内メールを送信したあとは、どれくらい開封されたのか、効果計測を行うことが重要です。
効果計測が必要なのは、主に開封率とクリック率の2つです。
▼開封率とクリック率について
開封率 |
メールを受け取った人のうち、どれくらいの人数がメールを開封したかを表す |
クリック率 |
メールを開封した人のうち、どれくらいの人数がリンク先を開いたかを表す |
効果計測には、Googleアナリティクス(GA)、Googleアナリティクス4(GA4)を使用すると便利です。
GAとは、Google社が提供するアクセス解析ツールです。Webサイトを訪問したユーザーの流入経路や、メールの開封率などの動向をさまざまな視点から分析できます。
GA4は、2020年10月にリリースされたGoogle アナリティクスの最新版です。スクロール数やサイト内検索などの“イベント”が自動で計測できることが特徴です。
なお、GAについては2023年7月に計測終了が発表されています。これから効果計測を始める場合は、GA・GA4の両方を使ってデータを取得することが望ましいといえます。
ここからは、開封率とクリック率、それぞれについて詳しく解説します。
出典:Google アナリティクスヘルプ『新機能』『ユニバーサル アナリティクスのサポートは終了します』
①メールの開封率
メルマガ内の画像にパラメータ付きURLを貼り付けて、その画像が読み込まれた数から開封率を測定します。
GAの“Measurement Protocol”という機能を用いて測定することが可能です。
具体的な手順は以下のとおりです。
▼開封率の測定手順
- GAにログインする
- Google Hit Builderにアクセスしてパラメータを記入する
- “validate hit”をクリックしてコードを生成する
- 生成されたコードをコピーする
- 画像タグ<img src=~>の末尾にコードを追加する
- 上記のコードをメール文に埋め込む
- メルマガ送信
- Googleアナリティクスの“イベント”画面に表示された、“合計イベント数”で開封数を確認する
- “合計イベント数(開封数)÷ 配信したメールの数”で開封率を算出する
手順3において、パラメータ付きのURLを作成する際は、以下のように必要項目を設定します。
▼パラメータの設定方法
パラメータ名 |
設定する値 |
v(プロトコルのバージョン) |
1 |
t(ヒットタイプ) |
event |
tid(トラッキングID/ウェブプロパティID) |
プルダウンからGoogleアナリティクスのアカウントを選択 |
cid(クライアントID) |
リロードボタンをクリックすると自動で生成 |
ec(イベントカテゴリ) |
email |
ea(イベントアクション) |
open |
dp(ドキュメントパス) |
「/email/」や「/email/test」など、「/」からはじまる文字列を設定 |
そのほかの項目やご不明点等については、こちらのサイトをご参照ください。
Measurement Protocol のパラメータ リファレンス
②リンクのクリック率
クリック率は、ダミーパラメータと呼ばれる設定をして測定します。ダミーパラメータをメール内に埋め込むことで、メルマガ経由の流入について計測できます。
ダミーパラメータの作成には、“Google Analytics Campaign URL Builder“という機能を利用します。
具体的な手順は、以下のとおりです。
▼クリック率の測定手順
- メルマガでアクセスさせたいURLを入力する
- Google Analytics Campaign URL Builderで、Source・Medium・Nameを設定する
- メルマガでアクセスさせたいURLの”?”以降にダミーパラメータを追加する
- 発行されたURLを、メルマガの本文に埋め込む
- GAのトラフィック欄から、メール流入の数を確認する
また、手順1において、ダミーパラメータを作成する際は、以下の設定を行います。
▼ダミーパラメータの設定方法
パラメータ |
設定する値 |
Website URL |
アクセスさせたいURL |
Campaign Source |
どの媒体から来たか任意の~参照元を入力(例:newsletter、facebook、mailmagazineなど) |
Campaign Medium |
メディアの種類を入力(例:email、postなど) |
Campaign Name |
キャンペーン名(任意)を設定する(メールの配信日や内容など分かりやすいものを自由に設定) |
詳細については、こちらのサイトをご参照ください。
カスタム URL でキャンペーン データを収集する
Campaign URL Build
まとめ
この記事では、オンライン展示会の案内メールについて、以下の内容を解説しました。
- オンライン展示会の案内方法
- オンライン展示会の案内メールの書き方
- GAを用いた効果計測方法
オンライン展示会の集客には、メールやSNS、プレスリリースなどデジタルツールが利用されることが一般的です。
なかでもメールは、顧客・取引先のほか、問合せや資料請求によってメールアドレスを知っている特定のターゲットに向けて告知できる特徴があります。
案内メールを作成する際は、基本情報を記載するとともに、受け取った人が見やすいような構成に工夫することがポイントです。また、メールの配信後は、効果計測をして開封率やクリック率を確認して、改善を行うことも欠かせません。
オンライン展示会の集客向上に向けて、案内メールの内容やアプローチ方法などを見直してみてはいかがでしょうか。
なお、案内メールのような特定のターゲットではなく、不特定多数へ向けてオンライン展示会の告知を行いたい場合は、こちらの記事をご確認ください。