ウェビナー配信に必要なものとは? 品質向上につながる機材も紹介
ウェビナーは、Web上で動画コンテンツの視聴やライブ配信を行います。そのため、安定した通信環境を整えることが欠かせません。また、より分かりやすいウェビナーにするためには、映像、音声の品質にもこだわる必要があります。
これからウェビナーの配信を検討しており、「どのようなものを用意すればよいだろう」「よりよい品質のウェビナーを提供するために何を準備すばよいだろう」と考えるマーケティング担当者の方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ウェビナー配信に必要なもののほか、品質向上につなげるために準備しておくとよいものについて紹介します。
目次[非表示]
- 1.ウェビナー配信に必要なもの
- 1.1.①パソコン(マイク・カメラ内蔵型)
- 1.2.②動画配信ツール
- 2.品質向上のために準備しておきたい機材
- 3.まとめ
ウェビナー配信に必要なもの
ウェビナー配信には、インターネット環境が必要です。特に、リアルタイムでライブ配信を行うには、インターネットに安定して接続できる通信環境が欠かせません。
また、通信の遅延や不具合を防ぐには、無線環境ではなく、有線での接続が適しています。
そのほか、ウェビナー配信には、パソコンに接続する機器や、映像をWeb上で配信するためのツールが必要です。ここでは、ウェビナー配信に必要なものを2つ紹介します。
①パソコン(マイク・カメラ内蔵型)
1つ目は、マイク・カメラが内蔵されたパソコンです。
ウェビナーでは、講師が話す様子を映すカメラや、音声を配信するためのマイクが必要です。これらが内蔵されたパソコンであれば、手軽にウェビナー配信を実現できます。
また、安定した通信でウェビナーを配信するには、ライブ配信に対応できる高性能なプロセッサーが必要です。さらに、複数のアプリケーションやデータを用いてウェビナーを配信する際は、十分なメモリ容量が求められます。
なお、マイク・カメラが内蔵されていない場合は、スマートフォンとパソコンを接続して、カメラの代わりにすることも可能です。
②動画配信ツール
2つ目は、ウェビナー配信のプラットフォームとなる動画配信ツールです。
動画配信ツールとは、Web上でライブ配信や資料共有などができるツールのことで、Webセミナーツール、ウェビナーツール、オンライン会議システムなどとも呼ばれます。
ウェビナーの配信に特化したツールや、無料の動画配信ができるツールなど、さまざまな種類があるため、目的に合わせて選択します。
品質向上のために準備しておきたい機材
ウェビナー配信は、映像・音声の質、照明の有無などによって視聴時の印象が左右されやすいという特徴があります。
以下で紹介する機材を用意しておくことで、参加者に、より高品質で分かりやすいウェビナー配信を届けることが可能になります。
①単一指向性マイク
ウェビナー配信で、講師の声を、より高音質で参加者に届けるには、マイクの種類や形状にこだわることをおすすめします。
マイクの種類は大きく単一指向性と全指向性に分けられます。全指向性は、全方位から音を拾えるメリットがあります。一方、単一指向性マイクは、一方向からのみ音を拾うため、周囲の雑音を拾いにくく、話者の声が聞き取りやすい点がメリットです。
登壇する講師が1人で話すウェビナー配信においては、単一指向性のマイクの利用が適しているといえます。
また、スタンドマイクや手持ちマイクの代わりに、ヘッドセットやクリップ型のマイクを使用すれば、講師が移動しながら話す際も、高音質で音声を届けることが可能です。
②外付けカメラ
オフラインで行うセミナーと違い、ウェビナー配信では、参加者が画面越しでしか情報を得ることができません。そのため、いかに鮮明で高画質な映像を届けられるかが重要です。
外付けカメラを選ぶ際は、以下のポイントを参考にしてみてください。
▼外付けカメラを選ぶ際のポイント
項目 |
概要 |
画角 |
|
画質 |
フルHD(1080p) |
fps(フレームレート)(※)
|
15~30fps |
画角は、カメラが映し出す角度を指します。画角が狭いカメラの場合、講師の背後に設置した資料やホワイトボードが途切れて映ってしまう可能性があります。特に、講師が複数人いる場合は、対談形式のウェビナー配信を開催する場合には、画角の拾い外付けカメラを準備することが重要です。
また、映像がぼやけて見にくくなってしまうのを回避するには、高画質で映像を撮影できるカメラを準備する必要があります。
さらに、なめらかで見やすい映像を届けるために注目したいのが、fpsの数値です。数値が高くなるほど映像がなめらかになりますが、その分費用も高くなる傾向があります。一般的にウェビナー配信では、15~30fpsで十分といわれています。
カメラを設置する際は、講師の目線の高さの位置にカメラを設置するのがポイントです。これにより、ウェビナー配信を視聴する参加者が自然なアングルで映像を見やすくなります。
※fpsとは、1秒あたりに出力する画像数のこと。数値が高いほど映像がなめらかになる。
③照明器具
映像を明るく、よりきれいに映すためには、照明器具も必要です。
オフィスや会議室の照明だけでは、明るさが不十分でホワイトボードの文字が読みづらかったり、講師の顔が見えにくくなったりすることがあります。
配信場所の広さに応じた照明器具を用意することで、文字や人の表情が見えやすくなります。たとえば、調光機能のある動画撮影用のLED照明なら、明るさを細かく調整しつつ、省電力で安定した明るさでウェビナー配信を実施できます。
このように、ウェビナー配信に必要なものや機材を揃えたら、いよいよ配信までの準備を進めることになります。ウェビナー配信の流れについては、こちらの記事で解説しています。併せてご覧ください。
まとめ
この記事では、ウェビナー配信に必要なものについて以下の内容を解説しました。
- 配信に必要なもの
- 品質向上のために準備しておきたい機材
ウェビナーは、インターネット環境はもちろん、マイク・カメラが内蔵されたパソコンや動画配信ツールを用意すれば実施できます。
一方で、参加者の満足度向上を図るには、単一指向性マイクや外付けカメラ、照明器具といった機材を用意して、映像・音声の品質を高めることが重要です。
なお、「ウェビナー配信に関する十分なノウハウがない」「過去にウェビナー配信を実施したけれど、思うような成果が得られなかった」とお悩みの場合は、企画や当日の配信運営などをサポートしてくれるサービスを活用するのも一つの方法です。
『ビークス』では、オンライン展示会におけるウェビナーの編集・撮影の段取りまでをトータルサポートします。ウェビナー配信のための環境構築や撮影などについて自社対応が難しいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
ウェビナー配信のメリットについては、こちらの記事で解説しています。