展示会の出展にかかる費用の内訳と相場は? 予算を抑えるコツとは
※2024年11月13日更新
自社商品・サービスを広くアピールできる展示会は、プロモーションや販路拡大に有効なマーケティング施策の一つです。
展示会の出展には、出展料の支払いに加えてブースの設計・施工や装飾、配布する販促物の準備などにさまざまな費用が発生します。
これから展示会出展の予算を策定する企業担当者のなかには「展示会にどのような費用がかかるのか」「相場はどれくらいなのか」と疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
この記事では、展示会の出展にかかる費用の内訳や相場、予算を抑えるコツ、注意点について解説します。
目次[非表示]
- 1.展示会の出展にかかる費用の内訳
- 1.1.出展料(基本料金)
- 1.2.ブース・設備の施工費
- 1.3.装飾の製作・レンタル費
- 1.4.コンテンツ制作・印刷費用
- 1.5.そのほかの費用
- 2.出展料の費用相場
- 3.展示会の出展費用を抑えるコツ
- 3.1.①早期割引を利用する
- 3.2.②再利用できる資材・装飾を選ぶ
- 3.3.③パッケージブースを選ぶ
- 3.4.④補助金・助成金を活用する
- 4.展示会の予算を策定する際の注意点
- 5.まとめ
展示会の出展にかかる費用の内訳
展示会の出展にあたっては、出展料に加えてさまざまな費用が発生します。「何にいくらかかるのか」を洗い出したうえで、必要な予算額や配分方法などを調整することが大切です。
一般的な費用の内訳は、以下のとおりです。
▼出展にかかる費用の内訳
- 出展料(基本料金)
- ブース・設備の施工費
- 装飾の制作・レンタル費
- コンテンツ制作・印刷費
- そのほかの費用
出展料(基本料金)
展示会のスペースは、“コマ(小間)”という単位で広さが区切られており、1コマに対して出展料が定められています。
1コマの広さは、3m×3mとされていることが一般的です。ただし、展示会によって1コマのサイズが異なる場合もあるため、展示したい商材や必要なスペースを踏まえてコマ数を選択する必要があります。
広いスペースで出展したい場合には、2コマ、3コマと出展するコマ数を増やす必要があるため、費用も増加しやすくなります。
なお、合同展示会に出展するのではなく自社で個別展示会を開催する場合には、出展料の代わりに会場費がかかります。
ブース・設備の施工費
ブース本体の制作や必要な設備を整備するための施工費がかかります。施工費は、コマ数(面積)や装飾・造作の内容によって変わります。
▼ブース・設備の施工費の内容
- ブースの設計・デザイン費
- 木工ブースまたはシステムブースの設営費(資材費・材料費)
- 造作の制作費
- 電気の配線工事費
- インターネット工事費
- 設計や施工にかかる人件費 など
電気やインターネットなどの設備工事にかかる費用については、出展料の一部に含まれている場合もあります。
装飾の製作・レンタル費
ブースの装飾は、商材の魅力や伝えたい世界観を反映するために重要といえます。参加者の印象を左右する要素の一つとなるため、ブースのコンセプトを踏まえて準備する必要があります。
▼装飾の製作・レンタルにかかる費用の内容
- 什器や小物の制作またはレンタル費
- 照明器具やディスプレイモニター、音響機器のレンタル費
- パネルやポスターの制作費 など
装飾にこだわるほど費用も増加しやすくなるため、予算の範囲内で魅力的に見せる工夫
が求められます。
コンテンツ制作・印刷費用
展示会の当日に使用するコンテンツの制作や、参加者に配布する印刷物の準備などに費用がかかります。
▼コンテンツ制作・印刷費用の内訳
- プレゼンテーション用の資料・動画
- ブース内で流す動画やアニメーション
- デモンストレーション用の展示コーナー
- ノベルティ
- パンフレットやフライヤー など
そのほかの費用
展示会に出展する際には、以下のような間接的な費用も発生することがあるため、予算を策定する際に考慮しておくことが重要です。
▼そのほかの費用
- 資材・機材・実機の搬入費
- スタッフの交通費
- スタッフのユニフォーム制作費
- ナレーター・コンパニオンなどの外注費
- 集客のための宣伝費
- ごみ処分費 など
出展料の費用相場
展示会の種類や規模によって出展料は異なりますが、一般的な相場は以下のとおりです。
▼出展料の費用相場
コマ数 |
費用相場 |
1コマ |
30~50万円 |
2コマ |
60~100万円 |
3コマ |
90~150万円 |
6コマ |
180~300万円 |
8コマ |
240~400万円 |
※ビークス社の独自調査
展示会によっては、小間単位ではなく1つのブースに対して広さの規格が定められており、複数のプランのなかから選択できる仕組みになっている場合もあります。
なお、オンライン展示会の費用相場についてはこちらの記事で解説しています。
展示会の出展費用を抑えるコツ
展示会の申し込みを早期に行ったり、ブースの施工・装飾内容を工夫したりすることで出展費用を抑えられる可能性があります。
①早期割引を利用する
出展企業の受付が始まってから早めに申し込みを行うことにより、出展料の早期割引が適用される展示会があります。
出展したい展示会が決まっている場合には、運営事務局のWebサイトや出展要項を確認して、早期割引の有無・適用期限を確認しておくことがポイントです。
②再利用できる資材・装飾を選ぶ
ブースの施工にかかる費用を抑えるには、再利用できる資材・装飾を選ぶことがコツです。繰り返し使える資材・装飾を用いてブースを施工することで、ほかの展示会やイベントにも流用できるほか、制作にかかる準備期間も削減できます。
▼資材・装飾を再利用するコツ
- 多目的に使えるシンプルな形状の什器にする
- ブースの設計はシンプルなデザインにする
- パネルやポスターには展示会名や日付を入れないようにする など
③パッケージブースを選ぶ
パッケージブースとは、基本的な装飾や設備が備わったブースのことです。一からブースの設計・施工や設備工事などを行う必要がなくなるため、費用を削減できるようになります。
展示会によってパッケージブースの仕様は異なりますが、一般的に備わっている装飾・設備には以下が挙げられます。
▼パッケージブースに備わっている装飾・設備
- 展示台
- 壁面(バックパネル)
- 床面のカーペット
- 社名版
- 照明
- コンセント
- テーブル・椅子 など
④補助金・助成金を活用する
国または地方自治体では、企業における販路拡大の支援や各種業界の活性化などを推進するために、さまざまな補助金・助成金が運用されています。
一定の条件を満たせば、展示会の出展にかかる費用について補助を受けることが可能です。展示会の出展を予定している企業は、活用できる制度がないか調べておくことがポイントです。
なお、展示会の出展に活用できる補助金についてはこちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。
展示会の予算を策定する際の注意点
展示会の出展には、出展料だけでなく、ブースの設計・施工やコンテンツの制作、運営スタッフの人件費、印刷物の制作などにさまざまな費用が発生します。
コマ単価のみを重視して予算を策定すると、追加費用がかかったり、準備期間やリソースの確保が難しくなったりして、スムーズな運営ができなくなる可能性があります。
予算を策定する際は、必要な費用項目と金額を詳しく洗い出すとともに、当日の運営までどのような流れで準備を進めるかを考えることが重要です。
また、すべての準備を自社で行うのではなく、プロの制作会社に依頼することも一つの方法です。展示会について熟知しているため、装飾やコンテンツの製作、当日の運営について一連の流れをサポートしてもらえます。
ビークスでは、展示会の企画立案からブースの設計・施工、当日の運営までトータルサポートしております。予算に応じたプランで、最大限のクオリティをご提供いたします。詳しいサービス内容については、こちらからご確認ください。
まとめ
この記事では、展示会の費用について以下の内容を解説しました。
- 出展費用の内訳
- 出展料の費用相場
- 出展費用を抑えるコツ
- 予算を策定する際の注意点
展示会の出展料は、1コマ当たり30~50万円が相場とされています。ただし、展示会の種類・規模によって単価が異なるほか、出展料のほかにもさまざまな費用が発生するため、必要な経費を洗い出して詳細な予算を立てておくことが重要です。
また、ブースの設計・施工やコンテンツの制作などの準備も必要となります。スムーズに出展準備を進めつつ、よりクオリティの高い展示会を実現するには、プロの制作会社に依頼することが有効です。
『ビークス』では、展示会の企画から運営までトータルサポートいたします。展示会サポート歴20年の経験・ノウハウを生かして、貴社の魅力が伝わる装飾やコンテンツをご提案いたします。
詳しくは、こちらからお問い合わせください。