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空間デザインとは。ブランド価値を高める空間とビークスの導入事例9選

企業のオフィスや店舗、公共施設などにおいて、「空間デザイン」は単なる内装設計を超えた戦略的な要素として注目されています。心地よい空間は人の行動を変え、企業やブランドの印象を決定づけます。

この記事では、空間デザインの基本的な考え方からブランド価値を高める事例、さらに最新トレンドまでを解説します。企業のリブランディングやオフィス刷新を検討している方に合わせて解説します。

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目次[非表示]

  1. 1.空間デザインとは
  2. 2.ブランド価値を高める空間デザイン
  3. 3.社員の働き方改革と環境改善
  4. 4.空間デザインのトレンド
    1. 4.1.サステナブル素材やエコ設計
    2. 4.2.デジタルと融合した体験設計
  5. 5.ビークスが手掛ける空間デザインの事例9選
    1. 5.1.オフィス空間編
      1. 5.1.1.1.レインウェアメーカー┃旧鉄工所のリノベーション
      2. 5.1.2.2.レンジフードメーカー┃本社ショールーム新設
      3. 5.1.3.3.ゴルフクラブメーカー┃オフィスエントランス改装
      4. 5.1.4.4.工業炉メーカー┃セミナールーム改装
    2. 5.2.展示会・ショールーム編
      1. 5.2.1.5.住宅設備・建材メーカー┃ショールーム横浜港北 新設プロジェクト
      2. 5.2.2.6.マニキュアメーカー┃新色ローンチイベント
      3. 5.2.3.7.総合計量機器メーカー┃コミュニケーションスペース新設
      4. 5.2.4.8.大阪・関西万博┃ガスパビリオンPRブース
      5. 5.2.5.9.切削工具メーカー┃新製品ローンチ&ユーザーカンファレンス
  6. 6.まとめ

空間デザインとは

空間デザインとは、建築やインテリアの美しさを追求するだけでなく、人がその空間でどのように感じ、行動するかまでを設計するデザイン領域です。スペースデザインと呼ばれることもあります。

構造や家具、照明、素材選定を通じて人と環境の関係をデザインし、企業やブランド空間では理念や価値観を体現する場として心理的な影響も重視されます。

その役割はオフィスでの生産性向上、店舗での購買意欲促進、公共施設での利便性の提供など多岐にわたります。近年はデータ分析やVR技術を活用し、利用者の行動や感情を可視化したスマート空間設計も進んでいます。

空間デザインはブランド価値を体験的に伝える媒体として重要性を増しており、デザインと理念の一貫性が求められています。

ブランド価値を高める空間デザイン

ブランド価値とは、商品やサービスそのものだけでなく、ブランドを通じて得られる体験から生まれる信頼や好感度を指します。

空間デザインは、その体験価値を「形」にする手段であり、五感を刺激しながらブランドの世界観を感じさせ、記憶に残る印象を生み出す役割を持っています。

近年では、企業オフィスにおいても理念や文化を空間で可視化し、社員の共感や誇りを育むデザインが重視されるようになりました。心地よい空間体験は、利用者に安心感や一体感をもたらし、結果としてブランドへの信頼と愛着を深める要因となっています。

社員の働き方改革と環境改善

職場環境の空間デザインは、社員の生産性と企業の持続的成長を支える重要な経営要素です。

内閣官房は『オフィス改革ガイドブック』を公開しており、政府も生産性向上や働きやすさにつながるオフィス環境の整備に取り組むことを推進しています。快適で機能的なオフィス空間は、健康維持や作業効率の向上など、働く意欲を高める基盤となります。

▼オフィスの課題と改善例

課題

改善例

管理職席のスペースが広く、権威的

一般社員と同じ島に移動し、スペース削減

同じ席、変わらない環境で仕事をしている

オフィスレイアウトや什器を刷新し、業務に応じて席を選べる

壁や棚によって部署間のコミュニケーションが少ない

仕切りをなくし、オープン化。コミュニケーションを促進するリフレッシュスペースの設置

会議室が不足している

簡単なレイアウト変更で打ち合わせスペースを確保できる


内閣官房『オフィス改革ガイドブック』を基に作成

このように、ウェルビーイングを意識した空間づくりは、社員の満足度を高めるだけでなく、離職防止や採用力の強化にもつながります。

出典:内閣官房は『オフィス改革ガイドブック

空間デザインのトレンド

人々の価値観や働き方、消費行動の変化に伴い、空間デザインは絶えず進化を続けています。近年では、美しさや機能性に加え、環境への配慮やデジタル技術との融合といった新しい視点が重視されるようになりました。

建築・インテリア・商業施設・オフィスなど、あらゆる空間において“持続可能で、人の心に響く体験をどう生み出すか”が、デザインの中心的テーマとなっています。

サステナブル素材やエコ設計

持続可能な社会の実現に向け、空間デザインにもサステナビリティの概念が急速に浸透しています。リサイクル素材や省エネ技術の導入が進み、オフィスでも環境配慮とデザイン性を両立する事例が見られます。

▼取り組み例

  • 太陽光発電を利用した照明設計

  • 断熱性能の向上による省エネ化

  • 再生可能素材(リサイクルウッドやリサイクルプラスチック)を活用した内装・家具デザイン

また、グリーンビルディング認証を取得する企業も増加傾向にあり、空間デザインはESG経営の一部として、ブランド信頼向上にもつながります。

デジタルと融合した体験設計

IoTやAR、プロジェクションマッピングなど、デジタル技術を取り入れた空間デザインが注目を集めています。

商業施設やミュージアムではAIやARを活用して来訪者の体験を最適化し、オフィスではデジタルサイネージやスマート照明が働く環境の快適性と効率を高めています。

こうした取り組みにより、空間そのものが情報発信やブランド表現の「メディア」として機能し、利用者の体験価値を高めています。

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ビークスが手掛ける空間デザインの事例9選

オフィス空間編

1.レインウェアメーカー┃旧鉄工所のリノベーション

レインウェアメーカー

レインウェアメーカーのご依頼により、本社横にある2階建ての旧鉄工所をブランド拠点として再生する空間デザインプロジェクト「BRAND CAMP」をご提案しました。オフィスやショールームといった既存の形にとらわれず、ブランドコミュニケーションを支える本質的な空間を構築しています。

既存の工場クレーンや配管をあえて残すリノベーションにより、ブランドが大切にしてきた“現場感”と“ものづくりの本質”を表現しました。

エントランスではブランドの歴史を象徴的に演出し、ガレージや擬似実験エリアでは、降雨実験・撥水検証・照明テストなど多様な製品検証を実施可能としています。さらに、会議室やディスプレイエリアを設けることで、メーカー・販社・開発チーム・顧客が一体となってアイデアを創出する場となりました。

ブランドの背景と理念を空間全体で体現することで、デザインに説得力と独自性が生まれ、唯一無二の価値を持つブランド拠点として高い評価を得ています。

レインウェアメーカーの事例詳細はこちら

2.レンジフードメーカー┃本社ショールーム新設

レンジフードメーカー

キッチン・レンジフードなどを展開するメーカーの本社敷地内に、新たなショールームを設計したプロジェクトです。

社内では製品の入れ替えや展示更新をスムーズに行える機能性、来訪者にはブランドの世界観やコンセプトを体感できるデザイン性と、それぞれを両立する空間を目指しました。

単なる製品展示の場ではなく、ブランドの思想や価値を空間全体で表現することで、顧客や取引先とのコミュニケーションを深める場として機能しています。

レンジフードメーカーの事例詳細はこちら

3.ゴルフクラブメーカー┃オフィスエントランス改装

ゴルフクラブメーカー

ゴルフクラブメーカーの本社エントランスおよび待合スペースを改装したプロジェクトです。

最新の製品ディスプレイを通って待合スペースへと続く導線を設計することで、来訪者が自然と製品に触れ、ブランドの魅力を感じられる空間に仕上げました。

エントランスを企業の“顔”として再定義し、ブランド価値と来訪者体験の両面で印象を高める空間となりました。

ゴルフクラブメーカーの事例詳細はこちら

4.工業炉メーカー┃セミナールーム改装

工業炉メーカー

工業炉メーカーの工場施設内に新設される研究エリアでのセミナースペースを設計したプロジェクトです。

一般的な会議室のような空間ではなく、企業の歴史やサービスなどを伝える場として、ブランドの信頼性と専門性を体現するデザインです。展示エリアと連動した導線や照明設計により、セミナーの内容をより深く理解できる空間を実現しました。

工業炉メーカーの事例詳細はこちら

なお、空間デザインを企業に依頼する際のチェックポイントはこちらで解説しています。

展示会・ショールーム編

5.住宅設備・建材メーカー┃ショールーム横浜港北 新設プロジェクト

住宅設備・建材メーカー

住宅設備・建材メーカーの新ショールームを設計したプロジェクトです。

地域特性やブランドの最新メッセージを踏まえながら、暮らし・街・家・人が調和する世界観をテーマに空間を構築しました。ショールーム全体でブランド理念を表現し、訪れる人が心地よさや生活の豊かさを体感できる設計としています。

住宅設備・建材メーカーの事例紹介はこちら

6.マニキュアメーカー┃新色ローンチイベント

マニキュアメーカー

マニキュアメーカーの新色ローンチイベントにおいて、空間演出をプロデュースしたプロジェクトです。

インフルエンサーを招いた発表会として、SNSでの発信や撮影を前提に設計を行いました。マニキュアという製品特性を踏まえ、手元やテーブル上を撮影した際に最も美しく映える照明・レイアウト・テーブルコーディネートを意識しています。カラーの世界観と一体化した会場装飾により、ブランドのトーンを体験的に伝える空間を実現しました。

マニキュアメーカーの事例紹介はこちら

7.総合計量機器メーカー┃コミュニケーションスペース新設

総合計量機器メーカー

老舗である総合計量機器メーカーとしてのプレゼンス向上を目指し、社外向けだけでなく社内向けインナーブランディングとしても機能する「ヒストリールーム」のご提案を行いました。

企業の歴史や技術・職人の想いを可視化することで、来訪者には信頼感・ブランド価値を、社員には誇りと帰属意識を醸成する場となるよう設計しました。

総合計量機器メーカーの事例詳細はこちら

8.大阪・関西万博┃ガスパビリオンPRブース

ガスパビリオンPRブース

来館者の多くを子どもが占める科学館内に、「大阪・関西万博」パビリオンへの関心を自然に喚起する体験型ブースを企画・設計しました。

「お勉強」ではなく「楽しそう!」と感じてもらうことを重視し、色彩や動きのある演出、触れて体験できる仕掛けを随所に配置しています。科学館の展示ストーリーと一体化するよう導線をデザインし、来館者が自然な流れでブースに立ち寄れる構成としました。

「大阪・関西万博」ガスパビリオンPRブースの事例詳細はこちら

9.切削工具メーカー┃新製品ローンチ&ユーザーカンファレンス

切削工具メーカー

切削工具メーカーの新製品・サービスのローンチイベントおよびユーザーカンファレンス向けの空間プロデュースを行いました。

イベント全体のコンセプトを明確に打ち出し、来場者だけでなく社員自身もブランドの世界観を共有できるよう、ビジュアルトーンを統一。会場内のサイン、装飾、ステージデザインなどをコンセプトカラーと連動させ、統一感のある空間を構築しました。

ホテルカンファレンスの事例詳細はこちら

なお、展示会における空間デザインの設計ポイントについてはこちらで解説しています。

まとめ

この記事では、空間デザインについて以下の内容を解説しました。

  • 空間デザインとは

  • ブランド価値を高める空間デザイン

  • 社員の働き方改革と環境改善

  • 空間デザインのトレンド

  • ビークスが手掛ける空間デザインの事例9選

企業にとって空間は、単なるオフィスではなく、「物語を伝え、文化を育む場」です。戦略的にデザインされた空間は、ブランドの世界観を可視化し、社員や顧客の心を揺さぶる体験を生み出します。それこそが、これからの時代における企業の競争力となります。

ビークス』では、ブランディングの観点に基づいた、商材の魅力や価値を体現する空間デザインサービスを提供しています。また、イベント・展示会の企画からブースの設計、当日の運営までのトータルサポートもお任せください。

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沖田
沖田
ビークスのディレクターです。オンライン・オフラインの展示会業務に関わる方に向けて最適な情報をお届けします。 ビークスは展示会サポート歴20年。イベント企画・デザイン・運営などのノウハウを活かして、展示会の開催・出展をトータルでサポートいたします。
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