コラム

展示会(オフライン・オンライン)の効果的な見せ方とポイント

展示会(オフライン・オンライン)の効果的な見せ方とポイント

新型コロナウイルス感染症の流行により、一堂に会するイベントや展示会が中止を余儀なくされ、ビジネス活動の場がオンラインへと移行する傾向が見られました。

最近では、政府による行動制限やイベント実施の規制緩和に伴って、ビジネス活動の場もオフラインへと回帰しつつあります。

企業が顧客獲得のために実施する展示会においても、今後はオフライン・オンラインの両方を取り入れた“ハイブリッド展示会”が増加すると見込まれています。

これからオフライン・オンライン展示会の実施を検討するなかで「どのような見せ方に工夫すればよいのか」とコンテンツの制作段階でお悩みの方もいるのではないでしょうか。

この記事では、展示会の効果的な見せ方について解説します。

出典:総務省『令和3年版 情報通信白書』/内閣官房『新型コロナウイルス感染症対策


目次[非表示]

  1. 1.展示会(オフライン・オンライン)の効果的な見せ方
    1. 1.1.①コンセプトを落とし込んだデザイン
    2. 1.2.②商品を訴求するキャッチコピー
    3. 1.3.③展示品の分類・配置
  2. 2.展示会の見せ方を考えるときのポイント
    1. 2.1.①AIDMAを活用する
    2. 2.2.②VMDの考え方を取り入れる
  3. 3.まとめ


展示会(オフライン・オンライン)の効果的な見せ方

展示会では、商品のコンセプトを伝えて、来場者・参加者の興味を引く工夫が必要です。ここでは、オフライン・オンラインともに共通する展示会の効果的な見せ方について解説します。


①コンセプトを落とし込んだデザイン

展示会のブースやディスプレイ、看板などのデザインには、商品のコンセプトを落とし込む必要があります。

来場者・参加者の興味を引くためには、商品を視覚的に印象づけることが欠かせません。商品のコンセプトを定めて、それを表現するための色やフォント、画像などを考えることで、どのような商品かを直感的に理解してもらえます。

また、デザインに統一感を持たせることで、ブランドとしての訴求力が高まり、同じ系統の商品を展開する競合他社との差別化も図れます。コンセプトを具体化させる際は、商品の特性やターゲットを分析して、与えたい世界観・印象を考えることがポイントです。


②商品を訴求するキャッチコピー

展示ブースには、訪れた来場者・参加者が瞬時に商品の特性を理解できるようなキャッチコピーを掲示することも重要です。

商品をただ展示していたり、詳しい説明を記載したりするだけでは、どのような商品なのかイメージがつかみにくいため、興味・関心を引くことは難しくなります。

展示ブースを訪問・閲覧した人にイメージを伝えるためには、商品の特性を分かりやすくシンプルに表したキャッチコピーを掲示する必要があります。

キャッチコピーをつくる際は、来場者・参加者からみた商品の印象やターゲット、強みなどを表すキーワードを選定して、刺さる表現を考えることがポイントです。


③展示品の分類・配置

展示品は、“見やすく・分かりやすく”を意識して、分類・配置する必要があります。

複数の商品を提示する場合、分類して陳列・表示されていなかったり、主要商品が分かりにくい位置に配置されていたりすると、来場者・参加者の目にとどまりにくくなります。

展示ブースへと集客を促すためには、売り込みたい商品を目立つ位置に配置したり、色・デザインで強調したりする工夫が必要です。また、取扱い商品の全体像がつかみやすくなるように、シリーズや価格帯、用途などのカテゴリで商品を分類・配置することもポイントです。



展示会の見せ方を考えるときのポイント

展示会の見せ方を考える際は、マーケティング戦略に用いられる“AIDMA”や“VMD”を活用することがポイントです。


①AIDMAを活用する

消費者の心理を踏まえながら展示会の見せ方を考えるために、AIDMA(アイドマ)というフレームワークを活用できます。

AIDMAとは、消費者の購買決定に至るまでの心理的なプロセスを5つに分類したフレームワークです。展示ブースのデザイン・キャッチコピーを考える際や、購買行動を踏まえた分類・配置、レイアウトを設計する際に役立ちます。


▼AIDMAの要素

Attention(注意)
商品やブースの注目を集める
Interest(関心)
商品に興味を持ってもらう
Desire(欲求)
商品の必要性やニーズを顕在化する
Memory(記憶)
商品や企業・ブランドを印象づける
Action(行動)
商談や契約につなげる


②VMDの考え方を取り入れる

展示ブースやディスプレイのデザイン設計・装飾、配置などを考えるにあたっては、VMDの考え方を取り入れることも効果的です。

VMDは“Visual Merchandising”の略で、商品化計画という意味があります。商品を見やすく・分かりやすく・選びやすく見せるとともに、魅力や強みをアピールするために、視覚的要素で工夫することを指します。

VMDを取り入れた見せ方で、展示ブースへの集客や購買意欲の促進につながることが期待できます。

VMDの具体的な表現方法は、以下のとおりです。


▼VMDの表現方法

表現方法
目的
VP(Visual Presentation)
:企業・ブランド・商品のイメージやテーマを視覚的に表現する
展示ブースの注目を集めて、集客を促す
PP(Point of Sales Presentation)
:売り出したい主要商品や人気商品を視覚的にアピールする
配置場所やレイアウトを改善して、回遊性・滞在時間を向上させる
IP(Item Presentation)
:商品を分類・整理して、選びやすいように陳列・配列する
商品を種類や価格などに分けて、比較検討、購買行動につなげる


なお、オンライン展示会に有用なコンテンツについては、こちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。

  オンライン展示会で設置したい4つのコンテンツ オンライン展示会では、パソコンやタブレットなどの画面を通じて情報を伝えるため、自社商材の見せ方に工夫が必要です。この記事では、オンライン展示会で設置するのが望ましいコンテンツを4つ紹介します。 株式会社ビークス【オンライン展示会製作】



まとめ

この記事では、オフライン・オンライン展示会について、以下の内容を解説しました。


  • 展示会の効果的な見せ方
  • 活用できるフレームワーク・考え方


展示会を実施する際は、オフライン・オンラインにかかわらず、注目を集めて興味を引くための見せ方に工夫が必要です。

効果的な見せ方として、商品のコンセプトを具体化してデザインに落とし込む、魅力が伝わるキャッチコピーを掲示する、分かりやすく見やすいように商品を分類・配置することが挙げられます。

また、これらの見せ方について具体的なマーケティング施策を考える際は、AIDMAやVMDといったフレームワーク、考え方が役立ちます。

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沖田
沖田
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