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展示会のディスプレイが持つ効果とは。訴求力を高めるポイントと事例

※2024年11月13日更新

展示会(オフライン・オンライン)を実施する際は、自社の商品・サービスの魅力を分かりやすく伝えるためのディスプレイを考える必要があります。

ディスプレイ次第で参加者に与える印象が左右されるため、スムーズに見て回ったり、興味関心を高めたりするための工夫が欠かせません。

「自社商材の魅力を引き立てるにはどうすればよいか」「商材の展示方法に悩んでいる」など、お悩みの担当者の方もいるのではないでしょうか。

この記事では、展示会のディスプレイが持つ効果や訴求力を高めるポイント、ビークスが手掛けたブースの事例について解説します。


目次[非表示]

  1. 1.参加者の目を惹くディスプレイとは
  2. 2.展示会のディスプレイが持つ効果
  3. 3.訴求力アップ! 展示会のディスプレイをつくるポイント
    1. 3.1.①メイン商材の存在を際立たせる
    2. 3.2.②アイキャッチをつくる
    3. 3.3.③色やテーマでカテゴライズして展示する
    4. 3.4.④訴求したい内容に合わせて装飾を取り入れる
    5. 3.5.⑤動き・体験の要素を取り入れる
    6. 3.6.⑥伝えたい情報に合わせてパネルを設置する
    7. 3.7.⑦演出したい雰囲気に合わせて照明を活用する
  4. 4.商材のコンセプトを反映したブースデザインも大切
    1. 4.1.事例1|テーマ性のあるシーン演出を取り入れたデザイン
    2. 4.2.事例2|光のラインが立体的に浮かぶデザイン
    3. 4.3.事例3|カラフルな色彩で楽しさを表現したデザイン
  5. 5.まとめ


参加者の目を惹くディスプレイとは

展示会のディスプレイには、自社商品・サービスの魅力や特徴を分かりやすくアピールする役割があります。オフライン・オンラインを問わず、参加者の目を惹く魅力的なディスプレイにするには、以下の要素を満たすことが重要です。


▼魅力的なディスプレイの要素

役割

要素

自社の商材を伝える

どのような商材を扱っているかが一目で分かる

魅力・特徴を伝える

商材で何ができるか、何を解決できるかが分かる

自社ブースへの集客

自社ブース内に自然と誘導できる動線になっている


数あるブースのなかで自社に興味を持ってもらうには、商材の展示方法やブースの装飾などのあらゆる点において、参加者の視点に立って考える必要があります。自社が伝えたいことだけでなく、「参加者が求める情報は何か」を意識したディスプレイ設計を心がけることが大切です。



展示会のディスプレイが持つ効果

展示会のディスプレイにこだわることで、以下の効果が期待できます。


▼効果

  • ブースへの注目を集める
  • 商材を魅力的に見せる
  • イメージを印象づける など


参加者は、展示会場を周りながら限られた時間のなかで興味を持ったブースへと足を運びます。競合他社と差別化された独自性のあるディスプレイを設計することで、ブースへの注目を集めて誘導を行えます。

また、ブースの装飾やパネル、照明などを取り入れて展示すると、商材を並べただけのブースよりも魅力が伝わりやすくなります。商材のコンセプトや展示ブースのテーマに合わせて世界観を表現すれば、全体の統一感が生まれてイメージを強く印象づけることが可能です。



訴求力アップ! 展示会のディスプレイをつくるポイント

展示会の訴求力を高めるには、商品・サービスの魅力やブランドイメージなどが印象に残るようなディスプレイを設計することがポイントです。


①メイン商材の存在を際立たせる

複数の商品・サービスを並べて展示するだけでは、何の商材を展示しているのか一目で分かりにくくなり、商材の印象が薄れてしまう可能性があります。


メイン商材の存在を際立たせる

※コンセプトを強く打ち出して商材の興味関心を高めるディスプレイ


展示会の目的やテーマに合わせて展示する商材の数を絞るとともに、一番アピールしたいメイン商材を際立たせることがポイントです。メイン商材を際立たせて展示することで、参加者の目がとまりやすくなるほか、存在感が強まり印象に残りやすくなります。


▼ディスプレイ例

  • ブースの前方や中心にメイン商材を展示する
  • メイン商材・そのほかの商材で展示スペースの大きさに差をつける
  • メイン商材のスペースに余白を持たせる


ただし、単に目立つ装飾をするだけでは、本来訴求したい商材・ブランドの印象が残りにくくなる可能性があるため、注意が必要です。


②アイキャッチをつくる

参加者が自社ブースの前を通る際に、視線を惹きつけるアイキャッチをつくることがポイントです。


TOKYO MOTOR SHOW

※キャッチコピーを大きく記載したディスプレイ


通路側から目立ちやすい位置に「どのような商材を扱っているか」「商材で何ができるのか」が分かる情報を掲載する必要があります。


▼アイキャッチをつくるポイント

  • 商材のキャッチコピーを記載したパネルを入り口上部に掲示する
  • 商材の写真・イラストをブースの前面に大きく掲示する
  • 通路側に設置したモニターで商材のPR動画を流す など


キャッチコピーを掲示する際は、遠くからでも読みやすい文字のサイズにするとともに、インパクトのあるメッセージを考える必要があります。デザインにこだわりがある商材の場合には、写真・イラストを大きく掲示するとイメージが伝わりやすくなります。


③色やテーマでカテゴライズして展示する

種類の異なる商材や関連商品を一緒に展示する際は、色・テーマでカテゴライズして展示することがポイントです。


ディスプレイ例_2

※展示テーマごとにカテゴライズを行うディスプレイ


色・テーマを分けることで、参加者が視覚的に商材の違いや分類を理解しやすくなり、ニーズに合った商品を見つけたり、比較しやすくなったりします。


▼ディスプレイ例

  • 課題解決の内容に応じて商材の展示場所を区別する
  • 特性・グレード・価格帯順などが同じ部類のものを近くに配置する
  • 商材のコンセプトに応じて展示スペースを色分けする


④訴求したい内容に合わせて装飾を取り入れる

自社商品・サービスの特徴や魅力を伝えるために、訴求内容に合わせて装飾を取り入れることも有効です。


訴求したい内容に合わせて装飾を取り入れる

※訴求内容に沿った装飾を前面に押し出したディスプレイ


画像・動画・イラスト・商品説明パネルなどを適切に取り入れることで、商材の訴求力が高まり、参加者の興味関心を喚起する効果が期待できます。


▼ディスプレイ例

  • ブースの正面に商材のメインビジュアルを配置する
  • 展示スペースに商品説明のパネルを配置する
  • 商材の使用イメージを伝える動画やイラストを取り入れる


なお、展示パネルの作成ポイントや作り方については、こちらの記事で解説しています。

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⑤動き・体験の要素を取り入れる

商材の特性やイメージを視覚的に伝えるために、動き・体験の要素を取り入れたディスプレイを設計することが重要です。


TOKYO MOTOR SHOW

※VRによる体験コンテンツを取り入れたディスプレイ


実際に商品を使う実演や、参加者が体験できるコンテンツを取り入れると、参加者に対して商材を強く印象づけられます。


▼ディスプレイ例

  • VR・ARを活用した体験型のコンテンツを用意する
  • デモンストレーションを実施する、または映像を流す
  • 商材の魅力やこだわりをまとめたコンセプト動画を流す


なお、オンライン展示会に有効な動画コンテンツについては、こちらの記事で解説しています。

  動画でオンライン展示会を盛り上げる! コンテンツの種類と注意点 オンライン展示会に向けて動画制作を検討しているものの、「どのような動画を制作するか悩んでいる」「制作にあたって注意点が知りたい」という担当者の方もいるのではないでしょうか。本記事では、オンライン展示会で動画を活用する理由や動画コンテンツの種類、制作時の注意点について解説します。 株式会社ビークス【サービスサイト】


⑥伝えたい情報に合わせてパネルを設置する

テキスト・画像・イラストなどを記載するパネルは、伝えたい情報に合わせて設置します。


スマートエネルギーEXPO

※情報別にパネルを設置したディスプレイ


参加者が自社ブースに入ってからどのような流れで見て回るのか、動線と目線の動きを意識して必要な情報を提供することがポイントです。


▼パネルの設置例

ブース内の場所

パネルの設置目的

記載する情報

入り口の上部

ブース内へ誘導する

商材のキャッチコピーやメインビジュアル など

展示商材の背面

商材の魅力を伝える

説明文・図表・グラフ など

展示台

商材の概要を伝える

商材名・価格・種別・プラン など

商談スペース

商談スペースへ誘導する

誘導サインや商談状況 など


パネルを設置する際は、伝えたい情報の優先順位を整理して設置位置や大きさを調整する必要があります。

強調したい情報は、サイズが大きいパネルを使用して目線の高さに設置すると視認性を確保しやすくなります。概要や詳細な情報については、小さめのパネルを展示物の周囲に設置すると、ディスプレイにメリハリが生まれます。


⑦演出したい雰囲気に合わせて照明を活用する

魅力的なディスプレイをつくるには、照明を活用することも効果的です。


釣りフェスティバル

※照明で異質感を演出したディスプレイ


照明の色合いや光の照らし方によって、商材の見え方とブースの雰囲気が大きく変わります。また、展示台やパネルに照明を当てると、商材・テキストを際立たせて参加者の見やすさを向上させることが可能です。


▼照明の活用例

  • 看板やパネルをスポットライトで照らす
  • 商材の上部・下部からスポットライトを当てる
  • 間接照明でディスプレイの雰囲気を演出する


また、照明には主に昼光色・昼白色・温白色・電球色といった4つの種類があります。色合いによって印象が変わるため、対象物や用途に合わせて使い分けることがポイントです。

照明の色が与える印象や使い分け方については、こちらの記事で解説しています。

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商材のコンセプトを反映したブースデザインも大切

参加者の視覚に訴える魅力的なディスプレイを設計するには、商材の展示方法やコンテンツに加えて、ブースのデザインにも工夫が必要です。

ブースのデザインは、商材の世界観を参加者にアピールするための重要な演出の一つです。商材のコンセプトやブランドのイメージを具体化させて、ブースのデザインに落とし込むことで一体感のある空間となり、訴求力を高められます。

ここからは、ビークスが手掛けた展示会のブースデザインを紹介します。


事例1|テーマ性のあるシーン演出を取り入れたデザイン

テーマ性を持ったシーン演出


展示ブースにVMD(Visual Merchandising)(※)の考え方を採用して、テーマ性のあるブースを設計した事例です。商材のコンセプトを基に、自然素材や植物を取り入れたシーン演出を行うことで参加者の興味を惹きつけています。

  テーマ性を持ったシーン演出 店舗におけるVMD(Visual Merchandising)と同じく、視覚に訴えかけるディスプレイは、より興味を惹き、足を止めていただくフックになります。展示品を効率よく整然と並べがちな展示会場内に、テーマ性を持ったシーン演出を加えることにより、吸引力の強いブースが実現します。 株式会社ビークス【サービスサイト】


※店舗の演出方法・陳列方法を工夫して、感性に訴えかける魅力的な売り場づくりをするマーケティングの手法


事例2|光のラインが立体的に浮かぶデザイン

フレーミングと余白や無


国際展示会『InterBEE』において、クラウドやAI技術を駆使した最新の映像処理サービスを紹介するブースを設計した事例です。

会場内の暗さを映画館のように落としたブースを最大限に活用して、白・青・緑を基調とした光のラインを取り入れることで、近未来的な世界観を演出しています。

  フレーミングと余白や無 最新の映像機器や編集技術が一堂に会する国際展示会InterBEEで、CLOUDやAI技術を駆使した映像処理サービスを紹介するブースを手掛けたビークスの制作実績。 会場内を映画館並みの照度に落とし開催される特殊なイベントで、その暗さを最大限に活用し、白い光のラインを立体的にフレーミング。 株式会社ビークス【サービスサイト】


事例3|カラフルな色彩で楽しさを表現したデザイン

DIY HOMECETER SHOW & 店頭イベント


ホームセンターで販売されるDIY関連の商材が一堂に会する展示会『DIY HOMECENTER SHOW』で、塗料を紹介するブースを設計した事例です。

壁面から張り出したカラフルで立体感のあるオブジェクトをつくり、「ペイントする楽しさ」という感覚を訴求しています。また、イラストと吹出しを利用することで、環境に優しい塗料の機能を分かりやすく説明しています。

  DIY HOMECETER SHOW & 店頭イベント 製品の機能面のみを訴求するだけでなく「ペイントをする楽しさ」という感覚を訴求するべくブースを構築いたしました。 株式会社ビークス【サービスサイト】



まとめ

この記事では、展示会のディスプレイについて以下の内容を解説しました。


  • 参加者の目を惹くディスプレイの要素
  • ディスプレイが持つ効果
  • 訴求力のあるディスプレイをつくるポイント
  • 商材のコンセプトを反映したブースの事例


展示会のディスプレイをつくる際は、参加者の目を惹いたり、商材を際立たせたりする仕掛けを設けるとともに、魅力や世界観が直感的に伝わる演出方法にこだわることが重要です。

また、色・素材・照明・パネルの使い方などにより、参加者に与える印象が変わります。訴求力を高めるには、展示方法の工夫だけでなく商材のコンセプトやイメージを具体化させてブースのデザインに落とし込むこともポイントです。

ビークス』では、展示会の企画からブースの設計・設営、運営までを一貫してサポートしております。あらゆる業界でイベントをサポートしてきた実績と専属のプロデューサーによるフォローで、結果につながる展示会を実現します。

詳しくは、こちらの資料をご確認ください。


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沖田
沖田
ビークスのディレクターです。オンライン・オフラインの展示会業務に関わる方に向けて最適な情報をお届けします。 ビークスは展示会サポート歴20年。イベント企画・デザイン・運営などのノウハウを活かして、展示会の開催・出展をトータルでサポートいたします。
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