展示会における木工ブースのメリットとデメリット。特徴を生かした事例とは
展示会において参加者の目を惹きつけるには、“いかに魅力的かつ独自性のあるブースを制作できるか”が重要なポイントの一つとなります。
代表的な施工方法には“木工ブース”があり、自由度の高い設計で独自性のあるデザインを実現できることが魅力です。
これから展示会の出展準備を始める企業担当者のなかには「木工ブースとシステムブースは何が違うのか」「木工ブースにはどのようなメリットがあるのか」など気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、展示会における木工ブースとシステムブースの違いや、木工ブースのメリット・デメリット、ビークスが手掛けた事例について紹介します。
目次[非表示]
- 1.展示会の木工ブースとは
- 2.木工ブースとシステムブースの違い
- 3.木工ブースのメリット
- 3.1.メリット1|自由なデザインができる
- 3.2.メリット2|装飾・色付けがしやすい
- 4.木工ブースのデメリット
- 5.ビークスが手掛けた木工ブースの施工事例
- 5.1.➀ソフトウェアのロゴを表現した事例
- 5.2.②釣りの楽しさをアピールした事例
- 5.3.③ゴルフクラブのブランドを発信した事例
- 6.まとめ
展示会の木工ブースとは
木工ブースとは、材質に木材を使用してオーダーメイドでブースを作り上げる施工方法です。展示会場に木材や部材を搬入して、職人がブースの骨組み・壁面・床面などを一つひとつ施工します。
各パーツの形状・サイズ・デザインなどを自由に制作できることから、企業やブランドのイメージを反映した独自性のあるブースを実現したい場合や、競合他社との差別化を図りたい場合に適しています。
木工ブースとシステムブースの違い
展示会のブースは、大きく木工ブースとシステムブースの2種類があります。
システムブースは、形状・サイズに規格があるシステム部材を組み合わせる施工方法です。木工ブースとは使用する材質やデザインの自由度、制作コストなどに違いがあります。
▼木工ブースとシステムブースの違い
木工ブース |
システムブース |
|
材質 |
木材 |
システム部材 |
デザインの自由度 |
高い |
低い |
設営のしやすさ |
時間がかかる |
短時間で施工できる |
制作コスト |
高くなりやすい |
制作コストを抑えられる |
資材の再利用性 |
廃材が発生する |
再利用できる |
展示会に出展する目的や予算、準備期間などを踏まえたうえで、自社に合った施工方法を選択することが重要です。参加者の目を惹くインパクトのあるブースを実現したい方は、デザイン力で訴求できる木工ブースが有効といえます。
なお、システムブースについてはこちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。
木工ブースのメリット
展示会で木工ブースを選ぶと、企業が演出したいイメージや雰囲気に合わせて多彩かつ魅力的なデザインを実現できます。
メリット1|自由なデザインができる
木工ブースでは、形状やサイズなどのデザインを自由に表現することが可能です。
木材を加工して一つひとつのパーツを造作していくため、システムブースでは表現が難しいような曲面や丸形、複雑な加工などにも対応できます。
表現できるデザインの幅が広がることにより、商材の特徴やコンセプトなどを視覚的に訴求して参加者の印象に残りやすくなります。
メリット2|装飾・色付けがしやすい
木工ブースは、装飾や色付けを柔軟に行えるメリットがあります。
コーポレートカラーや商材のイメージカラーに合わせた壁紙を貼ったり、木目やレンガ調などの柄のある仕上げ剤を用いて空間を演出したりすることが可能です。
さまざまな加工を取り入れて細部までこだわったブースを作ることにより、企業が伝えたいメッセージの訴求力が高まると期待できます。
木工ブースのデメリット
木工ブースは、自由で柔軟なデザインを実現できる反面、制作に期間・コストがかかりやすくなります。
デメリット1|制作期間がかかりやすい
木工ブースは、一からデザインを設計してパーツの造作や施工を行う必要があるため、システムブースと比較して制作期間がかかりやすくなります。
ブースが完成するまでに時間を要することから、展示会場での設営期間を踏まえて余裕を持った制作スケジュールを策定しておく必要があります。
デメリット2|制作コストが高くなりやすい
木工ブースは、制作コストが高くなりやすいデメリットがあります。
ブースの壁面・床面・什器・パネルなどの各種パーツは、すべてオーダーメイドで制作します。デザインの設計や制作、組み立てに至るまで複数の工数が発生するほか、新たに資材を調達する必要があるため、システムブースと比較して人件費・材料費がかかりやすくなります。
制作コストを抑えるには、システム部材を併用したり、展示会の企画からブース制作まで一貫して対応してもらえるイベント企画会社に依頼したりすることが重要です。
ビークスが手掛けた木工ブースの施工事例
『ビークス』では、木工ブースならではのデザイン性の高さを生かして、商材の特徴を表現した印象的なブースづくりをサポートしています。ここからは、ビークスが手掛けた施工事例を3つ紹介します。
➀ソフトウェアのロゴを表現した事例
『国際工作機械見本市 JIMTOF』において、産業用ロボットのプログラムをシミュレーションするソフトウェアの展示ブースを制作した事例です。
波のように曲線を描く光のラインでロゴビジュアルのモチーフとなる“オクトパス(タコ)”を表現することにより、商材を強く印象づけています。
②釣りの楽しさをアピールした事例
日本最大規模となる釣りの祭典『Fishing show』において、釣り具メーカーの展示ブースを制作した事例です。
「釣って、たのしい。」をテーマに、箱のなかからワクワクがあふれるようなタイムトリップゲートを設置。女性や子どもたちにもフィッシングライフの魅力が伝わる遊び心のあるブースで、潜在顧客へのアプローチを実現しています。
③ゴルフクラブのブランドを発信した事例
国内外のゴルフ関連商品が一堂に会する展示会『Japan Golf Fair』において、ゴルフクラブメーカーの展示ブースを制作した事例です。
ゴルフクラブの設計に革新的な理論を提唱した新ブランドの発信を目的に、一本一本に込められた開発者の想いを“SPOT”というコンセプトに設定。規則的に並んだゴルフクラブと筒状のボイド管により、コンセプトを強調する空間を設計しました。
まとめ
この記事では、木工ブースについて以下の内容を解説しました。
- 木工ブースの概要
- システムブースとの違い
- 木工ブースのメリット・デメリット
- ビークスが手掛けた木工ブースの施工事例
木工ブースは、木材を使用して各パーツを加工・造作するため、自由度の高い設計が可能となります。独自性のあるデザインで商材の魅力を表現することで、参加者の印象に残るブースを実現できます。
ただし、システムブースと比較すると制作の期間・コストがかかりやすくなります。特にブースの設計と制作を異なる会社に依頼すると、外注費が高くなる可能性があります。
コストを抑えつつスムーズに準備を行うには、展示会の企画からブースの設計・施工に至るまで一貫した対応ができるイベント企画会社に依頼することが有効です。
『ビークス』では、展示会の企画からブースの設計・施工、当日の運営に至るまでをトータルプロデュースしております。20年にわたって展示会をサポートしてきた実績とノウハウを基に、貴社の魅力が伝わるブースをご提案いたします。
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