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展示会ブースを施工するには。依頼できる事業者の種類と流れ

※2025年4月4日更新

初めて展示会に出展する際には、何から始めてよいか分からず戸惑ってしまうことがあります。自社で企画立案やブース設計などを行うことに不安を感じる方は、経験豊富な事業者にサポートを依頼することも一つの方法です。

これから展示会の出展を控えている企業担当者のなかには、「どのような事業者にサポートを依頼できるのか」「事業者を選ぶ際に何をチェックすればよいのか」など疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。

この記事では、展示会ブースの種類や施工方法、施工を依頼できる事業者、依頼する流れ、事業者の選び方について解説します。

なお、展示会のブースデザインにおけるよくある失敗とポイントについてはこちらの資料をご確認ください。

\事例付き/展示会のブースデザインでよくある失敗と押さえておきたいポイント


目次[非表示]

  1. 1.目的別にみる展示会ブースの種類
  2. 2.展示会ブースの施工方法
    1. 2.1.パッケージブース
    2. 2.2.造作ブース
  3. 3.展示会ブースの施工を依頼できる事業者の種類
    1. 3.1.企画・プランニング会社
    2. 3.2.デザイン会社
    3. 3.3.施工会社
  4. 4.展示会ブースの施工を依頼する流れ
    1. 4.1.①ブースのコンセプトを決定する
    2. 4.2.②事業者を選定する
    3. 4.3.③ブースの施工を実施してもらう
  5. 5.展示会ブースの施工事業者を選ぶ際のポイント
    1. 5.1.➀過去の事例を確認する
    2. 5.2.②企画力で比較する
    3. 5.3.③サポート可能な業務の範囲を確認する
    4. 5.4.④対応地域・エリアを確認する
  6. 6.まとめ



目的別にみる展示会ブースの種類

展示会ブースは、出展目的によって商談型や商品・パネル展示型、セミナー型、体験型などの種類に分けられます。


▼目的別にみる展示会ブースの種類

ブースの種類

目的

レイアウト

商談型

顧客との関係性構築

ブース内に商談スペースを広く設ける

商品・パネル展示型

認知度の向上

有形商材や、無形商材の紹介パネルを展示する

セミナー型

参加者への情報提供

セミナー用のステージを設営する

体験型

商材への理解促進

商材の実演・試用ができるスペースを確保する


なお、展示会ブースづくりのポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

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展示会ブースの施工方法

展示会ブースの施工方法には、パッケージブースを使用する方法と木材やシステム部材を用いて造作ブースを施工する方法があります。


パッケージブース

パッケージブースとは、ブースに必要な床材・壁面・看板・照明などがセットになっているブースを指します。

複数のデザインから自社に合ったものを選び、必要に応じて追加の装飾を行います。ブースのデザイン・施工にかかるコストと期間を抑えられます。


造作ブース

造作ブースとは、木材やシステム部材を用いて施工するブースです。パッケージブースと比べてオリジナリティのあるデザインのブースが設計できます。


▼造作ブースの比較

種類

デザインの幅

コスト

準備時間

木工ブース

広い

かかりやすい

かかりやすい

システムブース

狭い

抑えやすい

抑えやすい


木工ブースにおいては、木材の加工によって幅広いデザインの実現が可能です。一方で、木材の調達・加工にコストと時間がかかりやすくなります。

システムブースの場合、システム部材の形状やサイズのパターンが限られることから、デザインの幅は狭くなります。既製の部材を使用するため、木工ブースと比べてコストや施工期間は抑えられます。

なお、木工ブースやシステムブースについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

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展示会ブースの施工を依頼できる事業者の種類

展示会ブースの施工を依頼できる事業者には、主に3つの種類があります。特定の業務に特化した事業者のほか、幅広い対応についてサポートをしてくれる事業者もあります。


企画・プランニング会社

企画・プランニング会社は、イベントの企画立案やマーケティングを行う事業者です。展示会の企画段階からサポートを受けられるため、初めて出展する企業も安心して依頼できます。


▼企画・プランニング会社に依頼するメリット・デメリット

メリット
  • 企画や施工、運営までトータルで任せられる事業者もいる
  • 企画について戦略的なアドバイスを受けられる
デメリット
  • ブースの設計や施工を依頼できない場合がある
  • ブースの設計や制作を外注している場合、費用が高くなりやすい


デザイン会社

デザイン会社は、展示会のブースやオフィス、イベント会場などのデザイン設計を専門に行う事業者です。自社の要望を踏まえて独自性かつ創造性のあるブースを制作できます。


▼デザイン会社に依頼するメリット・デメリット

メリット
  • 競合他社と差別化したデザインの提案が期待できる
  • 企画や商材のコンセプトをうまくデザインに反映してもらえる
デメリット
  • ブースの設計施工は外注になる場合がある
  • 事業者によって得意とする分野に差が出やすい


施工会社

施工会社は、展示会やセミナー、イベントなどの際に設営するブースの施工・装飾を専門に行っている事業者です。ブースの施工費用については、企画・プランニング会社やデザイン会社と比べて抑えやすいといわれています。


▼施工会社に依頼するメリット・デメリット

メリット
  • 簡単なブースデザイン設計を依頼できる事業者もある
  • 資材工場や倉庫を所持している事業者があり、施工の費用を抑えやすい
デメリット
  • 企画やデザイン設計は別の依頼が必要になる場合がある
  • 具体的な設計内容を指示する必要がある



展示会ブースの施工を依頼する流れ

展示会ブースの施工を依頼する際は、コンセプトを決定してから事業者を選定します。主な流れは、以下のとおりです。


①ブースのコンセプトを決定する

施工を依頼する前に、ブースのコンセプトを決定する必要があります。コンセプトを明確にしておくことで、依頼する事業者を選定する際の指針にできます。

コンセプトを決定する際には、自社が提供できる価値を洗い出したうえで、競合他社と差別化できる要素を考えることがポイントです。

なお、展示会のコンセプトについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

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②事業者を選定する

複数の事業者で見積もりを取って比較を行い、事業者を選定します。この際、費用だけでなく実績や担当者のコミュニケーション能力などについても確認することが重要です。

なお、ブースの施工だけでなくデザインも依頼する場合には、自社のイメージや予算を伝えたうえで見積もりを行います。


③ブースの施工を実施してもらう

展示会の当日までにブースの施工が実施されます。床や壁、照明などの施工だけでなく、音声・映像機器のセッティングも併せて行われます。

なお、ブースの施工を事業者に依頼している場合でも、問題がないか自社で確認することが欠かせません。これにより、予期しないトラブルにも迅速に対応しやすくなります。


▼施工されたブースにおける確認事項

  • デザインどおりに仕上がっているか
  • 安全性に問題がないか
  • 機器は正常に動作するか など


なお、展示会のブースを設営する流れについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

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展示会ブースの施工事業者を選ぶ際のポイント

ブースの施工事業者を選定する際は、「どこまでの業務を依頼するか」「どのような展示会にしたいか」を明らかにしておくと比較検討がしやすくなります。選定する際のポイントには、以下の4つが挙げられます。


➀過去の事例を確認する

事業者のホームページや過去の施工写真を確認して、これまでに手掛けた事例を確認しておくことが重要です。

自社の業界や商材のコンセプトに合致したブースの施工経験がある事業者を選ぶと、「思っていたブースにならなかった」という失敗を防げます。


▼施工事例で確認しておく項目

  • 事業者が得意とする展示会の業種・分野
  • 施工したブースの規模
  • 自社商材との親和性
  • 施工期間と費用 など


なお、展示会のブースづくりについては、こちらの記事で解説しています。併せてご覧ください。

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②企画力で比較する

資料請求や問い合わせの際に、写真つきの事例集を請求して企画力を比較することもポイントの一つです。また、見積もりの際には事業者からブースの完成予想図を提示してもらえることがあるため、自社の要望が反映されているか、創造性があるかなどを確認します。


▼ブースの企画力を比較する際に確認しておく項目

  • 立ち寄りたくなるようなインパクトがあるデザインか
  • アピールしたい商材を魅力的に見せられるか
  • コンセプトや世界観が視覚的に表現されているか
  • ブース内への誘導や回遊を促す仕掛けがあるか
  • ターゲット層を意識したデザインになっているか など


さらに、ブースの設計を依頼する際は、どのようなテーマに沿ってデザインしたのか、着想源や思考、意図などを確認しておくことも必要です。


③サポート可能な業務の範囲を確認する

ブースの施工を事業者に依頼する際は、サポート可能な業務の範囲を確認しておくことが欠かせません。

ブースの施工だけでなく、企画の策定やデザインの設計までトータルで依頼できる事業者もいれば、対応外の業務については外注している事業者もいます。また、事業者によっては、会期中における運営業務や展示会後の撤収作業なども含めてサポートしてもらえる場合があります。

初めての展示会でリソースやノウハウに不安を抱える方は、企画からブースの設計、施工、運営までトータルで依頼できる事業者を選ぶことが有効です。


④対応地域・エリアを確認する

事業者の対応地域・エリアを確認する必要があります。

対応している地域・エリアは事業者によって異なります。展示会の施工やサポートを依頼する際は、出展を予定している展示会が開催されるエリアに対応しているか確認しておくことが重要です。




まとめ

この記事では、展示会ブースの施工について、以下の内容を解説しました。


  • 目的別にみる展示会ブースの種類
  • 展示会ブースの施工方法
  • 展示会ブースの施工を依頼できる事業者の種類
  • 展示会ブースの施工を依頼する流れ
  • 施工事業者を選ぶ際のポイント


展示会ブースの施工を依頼できる事業者には、企画・プランニング会社やデザイン会社、施工会社などが挙げられます。

事業者によって依頼できる業務の範囲や得意とする業種・分野は異なるため、サポート範囲、過去の施工事例などを確認して比較することがポイントです。


ブースの施工だけでなく、企画からデザインの設計、当日の運営まで総合的なサポートを受けられると、自社の要望に対してきめ細かなフォローが期待できるほか、スムーズな運営につながります。

ビークス』では、展示会の企画・制作・運営までをトータルサポートしています。数多くの展示会をサポートしてきた実績やノウハウを生かして、訴求力の高い展示会をプロデュースいたします。

詳しくは、こちらの資料をご覧ください。


沖田
沖田
ビークスのディレクターです。オンライン・オフラインの展示会業務に関わる方に向けて最適な情報をお届けします。 ビークスは展示会サポート歴20年。イベント企画・デザイン・運営などのノウハウを活かして、展示会の開催・出展をトータルでサポートいたします。
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