
展示会とは。出展先を選ぶときに確認しておく3つのポイント
企業のビジネスチャンスを広げるイベントの一つに“展示会”があります。
国内外でさまざまな展示会が開催されていますが、「どのような目的で出展するのか」「自社にはどのような展示会が適しているのか」など気になる方もいるのではないでしょうか。
展示会と一口に言っても、対象者やジャンル、開催形式などによってさまざまな種類に分けられます。これから出展を検討している方は、自社の目的に合わせて出展先を選ぶことが重要です。
この記事では、展示会の概要や出展する目的、一般的に区分される種類、出展先を選ぶときに確認するポイントについて解説します。
なお、展示会の基本的な流れについてはこちらの記事で解説しています。
展示会の出展でお困りの際はこちらの資料をご確認ください。
目次[非表示]
- 1.展示会とは
- 2.展示会に出展する目的
- 2.1.認知の拡大
- 2.2.見込み顧客の獲得
- 2.3.既存顧客との関係構築
- 3.展示会の種類
- 4.展示会の出展先を選ぶときに確認するポイント
- 5.まとめ
展示会とは
展示会とは、企業が自社の商品・サービスの発表や宣伝などを行うイベントです。会場内に自社のブースを設営して、参加者に商品の情報を説明したり、実際に使用感を体験してもらったりしてアピールを行います。
展示会の開催・運営にあたっては、異なる立場の関係者で構成されています。主なステークホルダーには、以下が挙げられます。
▼展示会の開催・運営に関わるステークホルダー
ステークホルダー |
位置づけ |
主催者 |
展示会を企画して運営主体となって開催する |
出展者 |
展示会に出展して参加者に自社商材の発表や宣伝を行う |
支援企業 |
主催者・出展者に対して展示会のノウハウやサービスの提供を行い、運営を支援する |
会場運営者 |
展示会の開催場所を提供する |
参加者 |
展示会に参加して商材の情報収集や出展者との接点構築を行う |
また、展示会によって業界・業種や特定のテーマが定められており、国内外でさまざまな種類のイベントが開催されています。
展示会に出展する目的
出展者となる企業にとって、展示会は自社の商品・サービスを参加者に広く発信できる場となります。主な出展目的には、以下が挙げられます。
認知の拡大
1つ目は、社名や商品・サービスの認知を拡大することです。
複数の企業が出展する展示会の場合では、自社を知らない参加者も訪れます。展示会を通じて商材の情報を発信することで、潜在顧客に自社の存在や商材について知ってもらう機会を得られます。
新商品の発表や既存商材のPR、ブランドの宣伝などを効率的に行いたい企業にとって、展示会は効果的なイベントといえます。
見込み顧客の獲得
2つ目は、見込み顧客を獲得することです。
展示会には業界・業種やテーマが定められています。特定の分野に対してニーズや興味関心を持った参加者が訪れると考えられるため、見込み顧客を効率的に獲得することが可能です。
これまでのマーケティング施策や営業活動などで出会えなかった層との接点を新たに創出することは、企業の販路拡大、売上向上にも結びつくと期待できます。
既存顧客との関係構築
3つ目は、既存顧客との関係性を構築することです。
既存顧客を招待して、商材に関する情報提供や新しい商品・サービスの紹介などを行うことが可能です。展示会を通じて直接対話する場を設けることにより、信頼関係の向上が期待できます。
また、商材に関するフィードバックを受けて今後の企画開発に役立てたり、アップセル・クロスセルを提案して利益の拡大につなげたりする目的もあります。
展示会の種類
展示会は、参加の対象者やイベントのジャンル、開催形式などの区分によって複数の種類に分類されています。
対象者
展示会に参加する対象者によって、BtoB向けとBtoC向けの2つに分類されます。
▼対象者別における展示会の種類
種類 |
概要 |
BtoB向け |
企業を対象とした展示会 |
BtoC向け |
一般消費者を対象とした展示会 |
BtoB向け展示会では、開催中・開催後に商談の機会を獲得して、商品・サービスの成約やビジネスパートナーとのマッチングを目指します。
一方のBtoC向け展示会は、開催中に商品販売のブースを設けて購入を促したり、PRやブランディングによって購買意欲を高めたりすることを目指します。
イベントのジャンル
展示会と呼ばれるイベントには、さまざまなジャンルがあります。それぞれ対象者や開催目的が異なります。
▼ジャンル別における展示会の種類
種類 |
概要 |
合同展示会 |
業界や商材のテーマに沿って複数の企業が出展する大規模な展示会。BtoBでの商談や協業相談などを行う。 |
パブリックショー |
新商品の発表やブランドの魅力発信を行うエンターテインメント性の高いイベント。BtoC向けの開催が一般的。 |
プライベートショー |
1社またはグループ会社のみで主催する展示会。既存顧客やステークホルダーを招待して関係構築を行う。 |
見本市 |
商材の見本を展示して商談と売買取引を行うイベント。バイヤーや企業担当者が対象となる。 |
即売会 |
商材を展示してその場で販売するイベント。BtoC向けの開催が一般的。 |
合同展示会と見本市は、BtoBの商談や販路拡大などのビジネスチャンスの拡大につなげることが目的とされているケースが一般的です。
パブリックショーやプライベートショーは、その場で商談や売買取引を行うよりも、商材の認知拡大や参加者との関係構築が目的とされやすいことが特徴です。
即売会については、セール商品や限定商品などの販売を目的に、購入意欲が高いと考えられる一般消費者またはファンなどを招待して行われます。
なお、展示会の種類についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
開催形式
展示会の開催形式は、実際に会場で実施する方法だけではありません。大きく3つの種類があります。
▼開催形式の種類
種類 |
概要 |
オフライン展示会 |
会場にブースを設営して開催する方法 |
オンライン展示会 |
インターネット上のWebサイトやプラットフォームを利用して開催する方法 |
ハイブリッド展示会 |
オフライン展示会とオンライン展示会を組み合わせて同時に開催する方法 |
ハイブリッド展示会は、オフラインによる臨場感やオンラインの利便性など、両方のよい点を取り入れられることが特徴です。
開催方法による違いやハイブリッド展示会のメリットについては、こちらの記事をご確認ください。
展示会の出展先を選ぶときに確認するポイント
展示会にはさまざまな種類が存在するため、「自社に適した展示会をどのような基準で選べばよいか分からない」と悩まれる方もいるかもしれません。
出展先を選定する際は、以下のポイントを押さえておくことが必要です。
➀商材のコンセプトとテーマが合致しているか
商材のコンセプトとテーマが合致していることが重要です。
テーマと合致しない商材を展示しても、参加者の課題・ニーズに合わず興味関心を抱いてもらうことが難しくなります。
展示会によってテーマの軸は異なるため、自社商材のコンセプトと合致するテーマの出展先を選ぶ必要があります。
▼展示会におけるテーマの軸
- 業種
- 職種
- 技術
- 環境保全
- 経営または業務課題 など
なお、展示会のコンセプトを設定するポイントはこちらの記事で解説しています。
②参加者層とターゲットの親和性があるか
展示会の参加者層とターゲットの親和性を確認します。
展示会のテーマやイベントのジャンルによって、想定される参加者の属性は異なります。自社商材のターゲットとする人物の参加が見込まれるか、過去の開催実績・規模などを調べておくことが必要です。
▼参加者層とターゲットの親和性を確認するポイント
- 展示会の対象者(BtoBまたはBtoC)
- 参加者の業種・職種
- 所属部署
- 役職の有無 など
自社商材の導入が想定される業種や部署、決裁権のある役職者が訪れやすい展示会に出展することにより、効率的に見込み顧客を獲得できます。
③目的に合わせた時期に出展ができるか
展示会の開催時期を確認しておくことも欠かせません。新商品を発表する目的で出展する場合は、事前のPR期間や発売日を考慮する必要があります。
また、企画の策定やブースの制作などのさまざまな準備が必要になるため、開催日から逆算して余裕を持ったスケジュールを作成することがポイントです。
展示会の出展準備とスケジュールの目安は、こちらをご確認ください。
まとめ
この記事では、展示会について以下の内容を解説しました。
- 展示会に出展する目的
- 展示会の種類
- 展示会の出展先を選ぶときに確認するポイント
展示会は、自社商材の認知拡大や見込み顧客の獲得、既存顧客との関係構築などに効果的なイベントです。対象者やイベントのジャンル、開催形式などによってさまざまな種類があるため、自社の目的に合わせて選定することが重要です。
『ビークス』では、展示会の企画からブースの制作、当日の運営までトータルサポートしています。「何から準備すればよいか分からない」「過去の出展で十分な成果が得られなかった」とお悩みの方は、ぜひお任せください。
詳しくは、こちらの資料をご確認ください。