展示会で有望なリードを獲得する5つの方法。より多くの商談へつなげるコツ
※2024年6月25日更新
展示会に出展する目的の一つに、見込み顧客(以下、リード)の獲得が挙げられます。参加者との名刺交換やアンケートの収集などの方法でリードをより多く獲得して、その後の営業活動でフォローアップを行うことで商談化を目指します。
これから展示会への出展を検討している企業の担当者のなかには「リードを獲得するためにどのような準備が必要なのか」「有望なリードを多く獲得するための方法はあるのか」などと気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、展示会のリードについて、獲得に関わる3つの要素や獲得のための準備・方法、商談につなげるためのコツを解説します。
なお、オンライン展示会のリード獲得についてはこちらの記事で解説しています。
目次[非表示]
- 1.展示会でのリード獲得に関わる3つの要素
- 2.展示会で多くのリードを獲得するための事前準備
- 2.1.KPIを設定する
- 2.2.商材との親和性が高い展示会を選定する
- 2.3.アクセスを促しやすいブースの位置を分析する
- 2.4.複数の媒体で事前告知を行う
- 2.5.スタッフのシミュレーションを行う
- 3.展示会でリードを多く獲得するための5つの方法
- 3.1.①ブースのデザインにこだわる
- 3.2.②アンケートの特典を用意する
- 3.3.③名刺交換につなげる対応を行う
- 3.4.④出展期間中に改善を図る
- 3.5.⑤個別相談ができる体制にする
- 4.獲得したリードを商談をつなげるコツ
- 5.まとめ
展示会でのリード獲得に関わる3つの要素
展示会におけるリードの獲得には、以下の要素が影響します。
▼リード獲得に関わる3つの要素
- 展示会全体での参加者数
- 自社ブースに訪れる参加者数
- リード獲得率
展示会によって規模はさまざまです。全体の参加者が多く規模の大きい展示会であるほど、自社ブースに訪れる参加者の数も期待しやすいと考えられます。
自社ブースに訪れた参加者に対してどの程度の割合でリードを獲得できるかによって、最終的なリードの獲得数が決定します。
展示会で多くのリードを獲得するための事前準備
展示会でより多くのリードを獲得するには、事前準備が欠かせません。出展前に行っておく準備には、以下の5つが挙げられます。
KPIを設定する
展示会でリードの獲得に取り組む際は、最終的に達成したい目標となるKPIと、KPIを達成するための具体的な目標を設定する必要があります。
KPIを設定することで、展示会の最終目標を達成するために必要なリード数が明確になり、リードの獲得に向けた施策を検討しやすくなります。
▼リードの獲得に関するKPIの例
項目 |
設定例 |
KPI |
|
KPIを達成するための目標 |
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商材との親和性が高い展示会を選定する
総合展示会の場合、出展する展示会を選定する際に、自社の商材と親和性が高い展示会を選ぶ必要があります。
総合展示会は、製造業や食品、科学技術などのテーマがあらかじめ決まっており、そこから分野が細分化されていることが一般的です。例えば、製造業の場合には、“半導体”“金属加工”“生産管理業務”などの分野が考えられます。
展示会に訪れると想定される参加者の属性とターゲット層が合致していれば、自社に興味関心を持ってくれる有望なリードの獲得を狙いやすくなります。
アクセスを促しやすいブースの位置を分析する
展示会への出展を申し込む際は、人どおりが多くアクセスを促しやすい位置を分析してブースを設計することが重要です。人目につきやすい位置にブースを確保することで、集客数を増やしてリード獲得数の増加につなげやすくなります。
▼展示会場内で人どおりの多い位置
- 出入り口の近く
- メイン通路の近く
- 各区画の角
ただし、出展ブースの位置については抽選になることも多くあります。ブースの環境や周辺の状況などを分析したり、経験に基づく判断が必要になったりするため、詳しくはビークスまでご相談ください。
そのほか、自社ブースの入り口やレイアウトを検討する際には、会場内の通路からスムーズにアクセスして、通路からブース内を覗きやすい動線を意識すると参加者を誘導しやすくなります。
なお、展示会の動線設計については、こちらの記事で詳しく解説しています。
複数の媒体で事前告知を行う
展示会で自社に興味関心のあるリードをより多く獲得するには、自社ブースへの集客数を増やす必要があります。複数の媒体で事前告知を行うことで、自社を知らない層の集客につながると期待できます。
▼事前告知を行う媒体の種類
- 自社のWebサイト
- 自社のSNSアカウント
- イベント情報を発信するポータルサイト など
また、既に自社のリストにある見込み顧客・既存顧客に招待状やDM(ダイレクトメール)で案内を送ってブースへの集客数が増えると、盛況によって注目が集まり、新たなリード獲得につながる可能性もあります。
スタッフのシミュレーションを行う
展示会でリードを獲得するためには、スタッフの対応についてシミュレーションを行っておくことが重要です。各スタッフが参加者に対して効率的な対応を行えるようにすることで、名刺交換によるリードの獲得までつなげやすくなります。
▼シミュレーションで押さえるポイント
- 各スタッフの役割と動線
- ブースを訪れた参加者への対応時間
- スタッフのトークスクリプト など
また、シミュレーションによって決定したスタッフの対応内容は、マニュアル化して全スタッフに共有しておくことが有効です。
なお、展示会の運営マニュアルについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
展示会でリードを多く獲得するための5つの方法
展示会で有望なリードを多く獲得するには、参加者の興味関心を喚起するためのブースづくりとアプローチがポイントとなります。
①ブースのデザインにこだわる
参加者の目を惹くブースのデザインにこだわることで、集客数を増やしてリード獲得数の増加を図れます。
ただし、ただ目立つデザイン・装飾にすればよいというわけではありません。商談につながる見込みのあるリードの獲得を狙うためには、ターゲット層を意識して、商材やブランドのイメージに合うデザインにすることがポイントです。
▼ブースのデザインで押さえるポイント
- 開放的なレイアウトで、入り口を分かりやすくする
- ひと目で商材が分かるキービジュアルを設置する
- ブランドイメージを反映して、ブース内の雰囲気を統一する
なお、展示会のブースづくりやレイアウトについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
②アンケートの特典を用意する
効率的にリードを獲得するために、自社ブースに立ち寄ることによる特典を用意して、その引き換えにアンケートへの回答を依頼する方法があります。
参加者への特典を用意することで、自社ブースに訪れるメリットが生まれて行動を喚起しやすくなるほか、アンケートの回答率が高まることが期待できます。
▼アンケートの特典例
- サンプル品の提供
- ノベルティの配布
- 参加者限定の商材のキャンペーン割引 など
なお、展示会のノベルティ戦略についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
③名刺交換につなげる対応を行う
ブースの集客数を増やしてリードの獲得に結びつけるために、参加者への声かけや会話によって名刺交換につなげる方法があります。
声かけや会話を通して参加者の興味関心度合いを測ることで、商談への移行が期待できる有望なリードとの名刺交換につなげられます。
▼スタッフの対応例
- ブースへの訪問を検討している参加者に挨拶をして、ブース内をご覧いただくように伝える
- ブース内にいる参加者に声をかけて、展示会に参加する目的や課題を聞き出したのちに、名刺交換を依頼する など
スタッフの対応や名刺交換についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
④出展期間中に改善を図る
展示会が数日にわたって開催される場合、出展期間中にスタッフの対応やブースについて改善を図ることで、リード獲得量の向上が期待できます。
▼出展期間中に行える改善の例
- トークスクリプトや接客内容を見直す
- 人員配置を変更する
- 動線を改善する など
出展期間中に改善を図るには、自社ブースに訪れたこれまで参加者の反応や回収したアンケートのほか、競合他社の接客内容を参考にすることも有効です。
⑤個別相談ができる体制にする
ブース内で個別相談に対応できる体制を整えておくと、自社の商材に興味を持っている参加者との接点を構築しやすくなり、リード獲得につながります。
▼個別相談ができる体制の例
- ブース内に個別相談用のスペースを設ける
- 個別相談に対応できるスタッフをブース内に常駐させておく など
個別相談用のスペースを設ける際は、通路や入口とは距離を離しておくことがポイントです。通路や入口からの距離が近すぎると落ち着いて話をすることが難しくなるだけでなく、ブース内におけるほかの参加者の動線を邪魔してしまう可能性もあります。
獲得したリードを商談をつなげるコツ
展示会への出展が終わったら、展示会中に獲得したリードを商談につなげることが重要です。リードを獲得しただけでその後のフォローを行わずにいた場合、成約に結びつけることが難しくなります。
名刺を獲得したリードへお礼メールを送信する
展示会が終わり次第、可能な限り時間を空けずにお礼メールを送信します。展示会の参加者は自社だけでなくほかのブースも見て回っているため、時間が空くと企業名や商材名などを忘れられてしまう可能性があります。
お礼メールを送信する際は、展示会の内容を思い出してもらえるような情報を記載しておくと、自社を印象づけやすくなります。
▼展示会を思い出してもらう情報の例
- 自社ブースで展示した商材や実施したセミナーなどの情報を記載する
- 自社ブースや商材の写真を添付する
- 参加者と会話した内容に触れる など
なお、展示会のお礼メールについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
興味関心に応じてリードの仕分けを行う
お礼メールを送ったあとは、相手の興味関心に応じて各リードの仕分けを行います。リードの仕分けを行っておくことで、相手の興味関心に応じたフォローが行えるようになります。
リードを仕分ける際は、展示会中に得た情報やお礼メールへの反応などを基に分析を行うことが有効です。
▼リードを仕分ける際の判断ポイント
- 展示会中にブースを訪れた担当者が決裁権を持っているか
- 自社の商材が必要な時期が近いかどうか
- お礼メールの開封率
- お礼メールから誘導しているWebサイトへのアクセス率 など
興味関心度に応じたフォローを実施する
リードの仕分けが完了したら、興味関心度に応じたフォローの実施に移ります。
▼興味関心度に応じたフォローの例
興味関心度 |
フォローの例 |
高 |
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中 |
|
低 |
|
興味関心度の高いリードは今すぐにでも顧客になる可能性があるため、商談に結びつけるためのフォローを迅速に行うことが有効です。
興味関心がそれなりにある検討中のリードに対しては、相手の課題解決への意欲を高めるための施策を行います。
興味関心度が低いリードに対しては、相手の温度感に応じた情報提供を継続的に行って、興味関心を醸成する必要があります。
まとめ
この記事では、展示会で有望なリードを獲得する方法について以下の内容を解説しました。
- 展示会でリード獲得に関わる3つの要素
- 展示会で多くのリードを獲得するための事前準備
- 展示会でリードを多く獲得するための方法
- 獲得したリードを商談につなげるコツ
展示会で有望なリードを獲得するには、KGI・KPIを設定して具体的な目標を立てるとともに、出展する展示会の選定や事前告知などの準備が重要となります。
出展する際には、ブースのデザインやアンケートの特典によって参加者の興味を引いたり、参加者とのコミュニケーションを活性化させたりすることでリード獲得を図れます。また、展示会の期間中にも参加者の反応やアンケートなどを基に改善を行うことが有効です。
展示会の出展後には獲得したリードを商談につなげる必要があります。お礼メールを送ったうえでリードを仕分けして、それぞれの興味関心度に応じたフォローを行うことが有効です。
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